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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

日本が大好きな外国人が作ったであろうヤクザ×忍者の剣劇アクション映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』

2021年10月23日 20時07分09秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:154/222
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【要素】
アクション
忍者
ヤクザ

【元になった出来事や原作・過去作など】
・おもちゃ
 G.I.ジョー(1964~)

・アニメ
 『地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー』(1983~1987)

・映画
 『G.I.ジョー』(2009)
 『G.I.ジョー バック2リベンジ』(2013)

【あらすじ】
日本の闇の組織から、
ある男の命を救ったスネークアイズ(ヘンリー・ゴールディング)は、
秘密忍者組織“嵐影”への入門を許可される。
600年の間、
日本の平和を守り続けた“嵐影”は、
悪の抜け忍集団と国際テロ組織“コブラ”連合軍による攻撃にさらされ、
危機に瀕していた。

スネークアイズは嵐影の“3つの試練”を乗り越え、
真の忍者となり、
迫りくる“忍者大戦”から
世界を守ることが出来るのか!?

【感想】
もともとはアメリカのハズブロ社が販売している
男児向けアクションフィギュアが始まり。
そこからアニメ化や映画化もされてるんだけど、
今回は前回の映画から8年ぶりの新作。
キャストも設定も一新され、
リブート的な扱いなんだけど、
興行的には今のところ大失敗らしい。
ウィキペディア情報だけど、
「8800万ドルの製作費と1億6000万から1億7500万ドルの損益分岐点に対して、全世界で3700万ドルの興行収入」だとか。。。

まあ、わかる。。。(笑)
この映画、というかこのシリーズ、
ストーリーもキャラクターもメチャクチャ薄くて、
ほとんど面白みが感じられないんだよ(笑)
ただ、1作目に関しては、
その薄さゆえに長ったらしいドラマパートが皆無。
次から次へと激しいアクションシーンがやってきて、
テンポよく進んだから、
個人的には高評価。

続く『2』がね、、、
唐突に主人公変わるし、
長ったらしいドラマパートも増えてしまい、
テンポのよさがなくなったので面白くなく。。。

今作は『1』のような形を期待したんだけど、
残念ながら『2』寄り(笑)
予告で観たような激しくてかっこいいアクションの連続を楽しめるかと思いきや!
ちょいちょいくどいドラマパートが入って、
なかなかテンポよく進まない。

今回はスネークアイズがスネークアイズになるまでを描いた、
まさにこのシリーズの1作目にふさわしいポジションではある。
でもね、なんでストームシャドーはスネークアイズを我が家に招き入れたのか。
そして、いきなり3つの試練を与えたのか。
しかも、なぜかスネークアイズもそれをすんなりと受け入れちゃって。
ここの関連が弱くて、
あんまりしっくり来なかった。

スネークアイズが最初から強いのも謎なんだよね。
荒れた生活を送っていそうだったので、
ケンカが強いのはわかるけど、
武術や剣術までこなせるとは一体。。。
ストームシャドーは由緒正しき忍者の家系だから、
最初から強くて当たり前だけど。
でも、スネークアイズと互角なんだよな(笑)

総じて、ヤクザと忍者の戦争映画だよ、これ。
監督の趣味なんだろうけど、基本的にみんな武器は刀だし(笑)
それで、試練だの心を無にするだの、
本当に日本が大好きなんだなって。
ロケも日本で行われたみたいだし。

もちろんね、わかりやすいストーリーに激しいアクションはよかった。
殺陣シーンのかっこよさはこの映画の見どころのひとつ。
まるで『るろ剣』みたいだなーって思ってたら、
アクション監督が同じ谷垣健治さんっていう(笑)
高速道路でのバトルも、
バイクから飛んだり跳ねたりしながら刀を振り回すのは、
『ファイナルファンタジーⅦ アドベントチルドレン』の影響もある気がする。

とはいえ、イマイチキャラクターに入り込めなかったのは、
様々な動機が不十分と感じてしまったからだろうなー。

本作そのものはやや微妙ではあったけど、
シリーズは続けて欲しいんだよね。
だって、せっかく過去作でほとんど触れられていなかった
スネークアイズとストームシャドーの因縁が深掘りされたわけだし、
今後の展開が楽しみではある。

過去作を観た人ならまあまあ楽しめる映画かな。
これが初見だとキツイかもしれないけど(笑)

映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』公式サイト

大ヒットアクション映画『G.I.ジョー』シリーズ最新作。スネークアイズ誕生の秘密がついに明かされる!大ヒット上映中

映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』公式サイト

 

16歳でロック誌の辛口批評家となった少女の痛快な若気の至り映画『ビルド・ア・ガール』

2021年10月23日 15時01分19秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:81/221
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【要素】
コメディ
青春
ロック
ファック
下ネタ

【元になった出来事や原作・過去作など】
・小説(半自伝的小説)
 キャトリン・モラン『女の子をつくる方法』(原題:How To Build a Girl)

【あらすじ】
1993年、イギリス郊外に家族7人で暮らすジョアンナ(ビーニー・フェルドスタイン)は、
底なしの想像力と文才に長けた16歳の高校生。
貧しくも優しい両親や兄弟に囲まれているが、
学校では冴えない人扱い。
あふれる表現欲求や自己実現を持て余して、
悶々とした日々を送っている。

そんな環境を変えたい彼女は、
音楽マニアの兄クリッシー(ローリー・キナストン)の勧めで、
大手音楽情報誌「D&ME」のライターに応募。
単身で大都会ロンドンへ乗り込み、
仕事を手に入れることに成功する。
大切な髪を赤く染め、
奇抜でセクシーなファッションに身を包んだジョアンナは
“ドリー・ワイルド”へと生まれ変わり、
ロックの世界に引き込まれていく。

音楽ライターとしてその才能を開花させ、
人気者となったジョアンナだったが、
インタビュー取材で出会った
ロック・スターのジョン・カイト(アルフィー・アレン)に夢中になってしまい、
冷静な記事を書けずに大失敗。
「生き残りたいなら、すべて蹴散らせ!」
という編集部のアドバイスにより“いい子”を捨て、
“嫌われ者”の辛口批評家として再び音楽業界に返り咲くジョアンナ。
過激な毒舌記事を書きまくる“ドリー・ワイルド”の人気が爆発する。

地位と名声、お金も手に入れるが、
しかし彼女はだんだん自分の心を見失っていき……。

【感想】
パワフルで痛快な青春映画!
老若男女問わず楽しめるけど、
特に若い子に向いてるかも。

ジョアンナは文才に恵まれていたおかげで、
トントン拍子で有名になっていって、
いろいろ勘違いしちゃうっていうのは、
今の世の中、
SNSで一気に有名になってしまう可能性があることと似ているところがある。

気づけば、家族の誰よりも稼ぐようになり、
家賃もジョアンナが支払うことに。
ファンもつき、
街を歩けばサインを求められる。
そんな恵まれた状況を16歳で堪能し、
さらにロックバンドとつるんでいれば、
そうなることも仕方ないかもしれないな~って。

途中、辛口批評家に方向転換するものの、
中身はただの悪口(笑)
瞬間的に目立ちはすれど、
所詮はあぶく銭のようなもの。
彼女の本質が変わったわけではないので、
だんだん横柄になっていくジョアンナに家族は辟易。
D&MEの編集部のメンバーも、
彼女の才能は認めているものの、
基本は子ども扱い。
ひとりの人間として向き合っているわけではなかった。

自分のポジションをようやく理解した彼女は、
より自分のキャラクターを活かした方向へと歩み始める。
「道を間違えたと思ったら、やり直せばいい」
彼女の出した結論はとてもシンプルだ。

この映画、
まんますぎるメッセージがわかりやすくて気軽に観れる映画だけど、
個人的に推したいのは、
ドストレートなセリフの数々。
それが最高におかしくて!
日本みたいにオブラートに包まないのがいいんだよ。
16歳の女の子なのに、
「彼氏欲しい」なんて言わない。
「セックスしてぇ」って。
男子高校生かって。

そんな感じでハリウッドらしく下ネタ全開!
どんどんビッチになっていく彼女の
若さと自己顕示欲が溢れてて笑った(笑)

ぶっ飛んでいるっていうか、
日本じゃコソコソ話すようなことを
オープンに言っちゃうのが洋画の好きなところ。
邦画でも青春映画は数あれど、
そのほとんどがキラキラしたプラトニックな恋愛映画。
こういう下ネタを連発したりとか、
"自分の見つけ方"を模索する
エンパワーメント的なのはあんまり見ないかなあ。

何にせよ、後先考えずに突っ走るティーンエイジャーの生き様は、
観ているだけで元気がもらえる!

あと、エマ・トンプソンがイケメン(笑)

映画『ビルド・ア・ガール』公式サイト

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