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"水"がすごすぎた『ラーヤと龍の王国』

2021年03月05日 21時42分00秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:1/38👑
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★★★★★★★
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★★

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
ディズニー
アクション
RPG
ドラゴン
剣術
体術

【あらすじ】
その昔、この王国は聖なる龍たちに守られ、
人々は平和に暮らしていた。
しかし、邪悪な魔物が現れ、
龍たちは自らを犠牲にして王国を守ったが、
残された人々はそのときに使われた"龍の石"を巡って争う羽目に。
その争いが元で世界は分断されてしまう。

それから500年。
再び世界をひとつにして平和を作ろうと、
ハートの国の長ベンジャが各国の代表を招集。
だが、信じる心を失った人々は、
ハートの国に祭られている"龍の石"を取り合い、
そのはずみで割ってしまう。
その結果、再び魔物が現れ、
次々に人々が石にされていく。

ベンジャの娘ラーヤは救いを求め、
遠い昔に姿を消した最後の龍・シスーを蘇らせるも、
すでにシスーの魔力は失われていた。
「龍の石があれば魔力を取り戻せる」
という言葉を信じ、
シスーと共に旅に出るラーヤ。

果たして彼女たちは世界の平和を取り戻すことができるのだろうか。

【感想】
ディズニー長編アニメーション映画第59作目。
なんか、久しぶりに"エンタメ超大作"を映画館で観た気がする。
それぐらい壮大で、笑いと涙をうまく混ぜ込んだ面白い映画だった。

「信じる心が大事」っていうテーマはオーソドックスなんだけど、
それをまた感動的に仕上げてくるのよ。
いやね、安定のディズニーパイセンだしね?
ディズニー好きからしたら、そりゃ評価高くなるよ。
いいのよ、そこは独断と偏見で。

ただ、今回の映画は過去のディズニー作品と比べて、
以下の点で、異色というか、
いつもと違う作風だったように思う。

◆世界観がザ・アジア
→作品全体がここまでアジアなのって『ムーラン』以来じゃない?

◆超絶バトルアクション
→ここまで殴る蹴るってめずらしい。
 『アナ雪2』みたいに「結果ドラゴンボールだったよね」じゃなくて、
 最初っから剣術と体術を駆使した闘いが基本なのがめずらしい。

◆世界を救う
→ディズニー映画って主人公を取り巻く小さな世界をどうにかするっていうパターンが多いけど、
 今回は世界全体を救うことにつながる。

◆歌に頼らない
→ディズニーお決まりのミュージカル感ゼロ。
 逆に、歌なしでここまでやれるのはすごい。

で、話の流れは完全に日本のRPGなんだよ。
割れた"龍の石"の欠片を集めるために各国を巡り、
そこで仲間を作って、
また次の目的地へ移動するっていうね。

よくそれが2時間で収まるなって思うんだけど、
気持ちいいぐらいにテンポよく進むのよ。
しかも、個性的なキャラのおかげで、
各国のエピソードも薄くならず、
充分に堪能できるから、
構成がさすがすぎるなって。

エンドクレジット観るとわかるんだけど、
ストーリーに関わってるスタッフが30人以上いるんだよ。
日本の映画だと脚本って1人~2人ぐらいだから、
数が違いすぎる。
どちらがいいって話じゃないけど、
まさに英知の結集って感じがした(笑)

こういうわかりやすい設定と、
うまいストーリー構成のおかげで、
すごく面白い作品になってるんだけど、
もうひとつ注目したいのが"水"。

シスーって泳ぎが得意な龍って設定なんだけど、
とにかく水の表現がリアルすぎる!
当然全部CGなんだけど、
水の流れや水面の光加減、水しぶきなど、
そのどれもが本物かなって思うほど。
映画館の大きなスクリーンで観ると、
よりそのクオリティの高さがわかる。

あと、メインキャラの声を、
ほとんどがアジア系の俳優が担当してるってのも、
特筆したい点。
やっぱり映画の世界観と合わせているのかな。

てか、オークワフィナの声がわかりやすすぎた(笑)
洋画のアニメって、
有名な俳優さんでも声だけで判別するのってなかなかできないんだけど、
オークワフィナだけはまんますぎてすぐわかる(笑)

本作はディズニープラスでも観れるんだけど、
やっぱり映画館で観るのが一番いいと思う。

ラーヤと龍の王国|映画|ディズニー公式

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