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キャリアか出産かを日本のトップが選択する『総理の夫』

2021年09月23日 12時33分07秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:113/195
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
コメディ
女性総理
働く女性
キャリアと子育て

【あらすじ】
よく晴れた日の朝。
出張に出かける直前の相馬日和(田中圭)は、
最愛の妻=凛子(中谷美紀)から穏やかな笑顔で意味深な言葉をかけられる。

「ねえ、日和くん。もしも私が総理大臣になったら、何かあなたに不都合はある?」

この一言が、日和の平和な日常を一変させる!
裕福なソウマグローバルの御曹司で、
鳥類研究所に勤務する“鳥オタク”な日和。
対する凛子は、
少数野党の党首で活躍する政界注目のエースだったが、
なんとここにきて日本初の女性総理に就任したのだ。

突然の事態に混乱する日和だったが、
内閣広報官の富士宮あやか(貫地谷しほり)から携帯にGPSをつけられ、
日常生活も徹底的に管理される。
それでも“総理の夫”の自覚が全然ない日和に、
凛子の有能な秘書=島崎虎山(工藤阿須加)もあきれ顔。

日和の母親でありソウマグローバルの会長でもある崇子(余貴美子)や、
ソウマグローバルのCEOで日和の兄=多和(片岡愛之助)からも
激しくハッパをかけられ早くも日和はヘロヘロに……。
そんな日和を職場の後輩=伊藤るい(松井愛莉)は同情の目で見つめていた。

一方の凛子も毎日働きづめ。
政界のドン=原久郎(岸部一徳)の裏切りにより、
ついに衆議院解散を決意。
総選挙へとなだれ込むが、
そんなときまさかの事態が2人に襲いかかる――!

【感想】
原作は未読だけど、
設定として面白い映画ではあった。
妻が突然総理大臣になって、
あたふたする夫の姿に笑いつつ、
日本のリーダーとして精力的に仕事をこなす凛子のかっこよさにしびれる。
タイトルは『総理の夫』だけど、
実質的な主人公は凛子だから。

日和の人生イージーモード感のハンパなさはうらやましさしかない(笑)
大企業の御曹司で実家はメチャクチャ太い。
だから、大好きな鳥を研究する悠々自適な生活を送れる。
それでいて、妻は美しい総理大臣っていう。
ただ、妻の職業柄、行動が極端に制限されてしまうっていうのは、
なかなかに窮屈だなとは思うけど。

一方、凛子は自分の理想を実現するために総理大臣になり、
ロクに休めないほど仕事に勤しむ。
まさにバリキャリの極みといったところか。
そんな彼女が妊娠したことをきっかけに、
キャリアか出産かで苦渋の決断を下すのは、
現代社会をうまく反映していたように感じる。
まあ、原作は2013年に出ているから、
この8年日本ってそんなに変わっていないんだなとも思うけど。

なので、テーマ的には男女でだいぶ見方は変わりそうな映画かなと。
とはいえ、ゆーても総理大臣だからね。
男目線からすると、
普通の企業で働いている女性とは状況はかなり違うだろうし、
映画を観ている人はそこに自身の姿を投影できるものなのかという気もする。
いや、逆に日本のトップに立つ人の生き様が映し出されるからこそ、
影響力という点では大きいのかも。
あとは映画として、
「日本初の女性総理大臣」っていう方が
エンタメ性も高くて話題にはなるだろうし。

立場上ね、
凛子も日和も行動が大きく制限されるので、
あんまり動きはなく、
けっこう淡々とした映画ではある。
それに、コメディというほど笑いはなく、
ヒューマンドラマというほどシリアスさもない、
ちょっとどっちつかずな印象もある。

ただ、物語の中で凛子の選択が大きく騒ぎ立てられるっていうことは、
それだけ「非日常」であるということ。
そういう世の中を皮肉りながらも、
彼女の取った行動が当たり前となり、
いちいちニュースにならないような未来に対するメッセージがあったのはよかったかも。

それにしても、中谷美紀の美しさがまぶしかったなあ。

映画『総理の夫』公式サイト

W主演・田中圭×中谷美紀。史上初のファーストジェントルマン&女性総理が誕生!その時歴史が動く?!大ヒット上映中!

映画『総理の夫』公式サイト

 


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