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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

事実の追求が必ずしも幸福を招くとは限らないことに目頭が熱くなった『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』

2021年12月30日 15時31分22秒 | 映画

【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:31/282
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★★★
映画館で観るべき:★★★★★

【要素】
サスペンス
ヒューマンドラマ
弁護士
法廷

【元になった出来事や原作・過去作など】
・テレビドラマ
 『99.9-刑事専門弁護士-』SEASON I(2016)
 『99.9-刑事専門弁護士-』SEASON II(2018)
『99.9-刑事専門弁護士-』完全新作SP新たな出会い篇~映画公開前夜祭~(2021)

【あらすじ】
常に事実だけを追求し、
99.9%逆転不可能と言われる事件で
無罪を勝ち取ってきた深山(松本潤)。
所属する斑目法律事務所の刑事事件専門ルームは、
新所長となった佐田(香川照之)のもと、
新米弁護士・穂乃果(杉咲花)も加わり、
日々事件に挑み続けていた。

ある日、彼らのもとに舞い込んできたのは、
15年前に起きた天華村毒物ワイン事件に関する依頼。
その事件には、
謎の弁護士・南雲(西島秀俊)と
その娘エリ(蒔田彩珠)が関わっていた。
一見善良そうな南雲だが、
彼は敵なのか、味方なのか?
深山たちは、
村で出会った青年・守(道枝駿佑)の協力も得ながら、
15年前の事件を徹底的に調べることに。

やがてある可能性に行き当たり、
奇跡の大逆転かと思われたが、
それは巧妙に仕掛けられた罠だった…。
事実だけを追求してきたはずの深山が、
まさかの冤罪を生んでしまうことに!?
斑目法律事務所に訪れた最大のピンチ!

果たして深山たちは、
0.1%の事実にたどり着くことができるのか――?

【感想】
テレビドラマシリーズから好きだったけど、
安定の面白さは劇場版でも健在!
笑いと涙のリーガルエンターテインメント!

◆スペシャルドラマを観ている前提

今回の劇場版に先立ち、
2021年12月29日(水)にスペシャルドラマが放送されていたけど、
これを観ておいた方がいいっていう(笑)
ストーリー自体のつながりはないけど、
今回出てくる南雲と穂乃果は、
そのスペシャルドラマからの参戦。
一応、映画本編の前に簡単なおさらいはあるんだけど、
劇中でもスペシャルドラマの映像が使われているし、
2人の人となりを知る上でも、
スペシャルドラマは観ておいた方がいいかな。
TverまたはParaviにあるよ!(宣伝w)

◆善悪よりも感情よりも、とにかく事実の積み重ね

このシリーズで特徴的なのは、
主人公である深山のキャラクター。
刑事事件だと被害者と加害者がいる時点で、
善悪や感情が先行してしまいそうだけど、
そこを抑えて、
"事実"のみを追求していくこだわりが彼の魅力。
本作でもその性格は如何なく発揮され、
事件当日の状況を知るために大がかりな再現も行う場面も。
事実の積み重ねから導き出される真実に、
反論の余地はない。

自分も昨年、
裁判員の経験をして思うのだけど、
この"事実の積み重ね"は現実でこそ重要だと感じる。
裁判員は被害者や加害者に話を聞けず、
提示された証拠のみから意志決定をしなくてはならない。
その証拠が示す事実を組み合わせて決断を下すというのは、
深山先生のやっていることそのまんまだった。

◆巧妙に仕掛けられた罠とその真相

今回は死刑執行された案件の再捜査がメイン。
15年前の出来事なのに、
事件関係者はよく覚えてるなというツッコミはあるものの、
些細なヒントから事実を寄せ集め、
事件の核心に迫っていく流れは面白い。
しかも、途中で起こる"ある出来事"によって、
深山たちは冤罪につながる重大なミスを犯してしまう!
テレビドラマでもなかったようなドラマチックな展開と、
事件の真相を知ったときのショックは、
映画ならではの大スペクタクル!
過去のキャラクターも勢ぞろいで、
その掛け合いも笑えるし、
とても楽しめる作品だった。

◆そんなわけで

僕はテレビドラマシリーズをずっと観てきて、
しかも好きだったからこそ、
より面白いと感じられたってのはある。
でも、真実に近づくほど興奮できるし、
出てくるキャラクターもおかしいし、
初見でも十分に楽しめる映画だと思うのでオススメしたい。



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