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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

コメディ控えめの雰囲気と秀逸な構成のおかげでシリーズで一番面白いと感じた『コンフィデンスマンJP 英雄編』

2022年01月18日 01時11分04秒 | 映画

【個人的な評価】
2022年日本公開映画で面白かった順位:3/6
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【ジャンル】
コメディ
サスペンス
コンゲーム

【原作・過去作、元になった出来事】
・テレビドラマ
 『コンフィデンスマンJP』(2018)

・映画
 『コンフィデンスマンJP ロマンス編』(2019)
 『コンフィデンスマンJP プリンセス編』(2020)

【あらすじ】
“英雄”と謳われた詐欺師〈三代目ツチノコ〉が死んだ。
その元で腕を磨いた過去を持つダー子(長澤まさみ)、
ボクちゃん(東出昌大)、
リチャード(小日向文世)。
当代随一の腕を持つ
コンフィデンスマンによって密かに受け継がれる
〈ツチノコ〉の称号をかけ、
3人の真剣勝負が始まる。

舞台は世界中のセレブが集まる
世界遺産の都市〈マルタ島・ヴァレッタ〉。
狙うは、莫大な財を成して引退した
スペイン人の元マフィアが所有する、
幻の古代ギリシャ彫刻〈踊るビーナス〉。
それぞれの方法でオサカナに近づく3人だったが、
そこに警察やインターポールの捜査の手が迫っていた…。

果たして、最後に笑うのは誰なのか!?
まったく先の読めない史上最大の騙し合いが始まる!!
そして、本当の〈英雄〉、最後の〈真実〉とは!?

【感想】
2018年のテレビドラマから続く人気シリーズ最新作。
この4年の間に映画も3本作られるって、
けっこうなハイペース。
とはいえ、テレビドラマから全部観てはいるものの、
個人的にはあまりハマれず。。。
それが、今回の映画は普通に面白かった!

◆4つの視点から描かれる騙し合いバトルが面白い

今までは、
ストーリーが進んでいって、
最後に時間を巻き戻し、
どこからが仕込みだったのかの
ネタばらしが始まるという構成。
もちろん、今作も大枠はその通り。
でも、今回の話は、
ダー子、ボクちゃん、リチャードによる、
「誰が最も稼げるか」を競い合うゲーム。
3人それぞれが協力者を得て
ターゲットに近づく流れなので、
基本別行動。
だから、『最後の決闘裁判』(2021)のように、
3人それぞれの視点で物語が展開していくのが、
これまでと違うところ。
その中で、ダー子のエピソードの裏側が、
ボクちゃんのエピソードでわかるというように、
「小さなネタばらし」があったのが、
飽きずに観れるいい工夫だと思った。

さらに、その3人だけでなく、
今作で彼らを追い詰める
"インターポールの狼"マルセル真梨邑(瀬戸康史)の視点が入っているのも、
この映画をさらに面白くする要因だったかな。
"敵側の視点"ってのはそれだけで興味をひくし、
瀬戸康史の敵役に徹した演技がすごくよかった。

◆コメディ要素控えめだったのが程よい

このシリーズって、
ダー子ありきっていう要素が強いのが特徴。
だから、彼女にハマらないと、
なかなか物語に入り込みづらいところがあった。
個人的には、
ちょっとやりすぎというか、
やや鬱陶しさを感じていた上に、
笑いのツボも違ったから、
それが今まであまりハマれなかった理由。

ところが、今回は視点が4つに分かれていたので、
ダー子一辺倒だった比重が分散されていたのがよかったのよ!
コメディ調ではあるけど、
いつもより控えめで、
シリアス寄りになっていたから、
ストーリーにも集中しやすかった。
先に書いた「小さなネタばらし」がある中で、
どこが「大きなネタばらし」になりうるのか、
あれこれ予想しながら観るのは楽しい。

◆スタアとジェシーへの配慮

『コンフィデンスマンJP ロマンス編』(2019)より登場した
スタア(竹内結子)とジェシー(三浦春馬)。
残念なことに演じられたお二方が亡くなっているので、
本作への登場はないんだけれど、、、
彼女らを思わせるシーンがあるのは感慨深かった。
ネタバレになるので詳しくは書けないけど、
特にジェシーはね、
「生きてるんだなあ」って感じられたのがよかったよ。。。

◆そんなわけで

このシリーズは、過去作からの続投キャラはいるものの、
話としては基本1話完結型で進んできたので、
そこまで過去作と密接な繋がりがないのも気軽に観れるポイント。
この作品が初見だとしても、
面白さが半減することはないと思う。
むしろ自分としては、
それまでハマらなかったシリーズでも、
観続けていると面白さを見出せることもあるなと気づけた
いい作品だった!





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