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"誇り高き武人"サモ・ハン・キンポーに号泣した『イップ・マン 葉問』

2020年06月30日 01時26分42秒 | 映画


【基本情報】
 原題:葉問2
 英題:Ip Man 2
製作年:2010年
製作国:香港
⠀ 配給:フェイス・トゥ・フェイス、リベロ

【個人的順位】
旧作のため今年のランキング対象外。
⠀ ⠀ ⠀ 興奮🤩:★★★★★★★★★★
かっこいい✨:★★★★★★★★★★
⠀ ⠀ ⠀ 衝撃😳:★★★★☆
⠀ ⠀ ⠀ 感動😭:★★★★☆

【ストーリー】
前作のラストで負傷したイップ・マン(ドニー・イェン)は
知人のツテで香港に移住していた。

ここで自身の武館を開くも、
他の門派の師匠から実力を認められなければダメという掟があり、
腕試しをすることに。

次々と他の師匠をなぎ倒していくイップ・マンだが、
最後に戦ったこの辺り一帯の武館の元締めをしている
ホン(サモ・ハン・キンポー)とは互角の戦いを繰り広げ、
お互いを認めるようになる。

ホンは、イギリス人のボクシングチャンピオンと
中国武闘家の対決イベントも運営しており、
そこにイップ・マンも招待するものの、
ボクサーの挑発的な態度から大乱闘へと発展。
さらには、謝罪を求めるホンと、
それを拒むボクサーとの対決へとエスカレートしてしまう。

最初はいい戦いをしているかに見えたが、
だんだんホンが押され始め、
最後には敵の執拗なパンチを受けて亡くなってしまう。

香港の新聞社はこの出来事を大きく報道。
市民らの反英感情が高まる中、
イギリス側は正式に異種格闘技戦を行うことで、
中国と自分たちの面子を保とうとする。

そこで試合を申し込んだイップ・マン。
今ここに詠春拳とボクシングの死闘が始まろうとしていた。

【感想】
再び新宿武蔵野館での旧作上映会にて。

ここまで魂が揺さぶられたカンフー映画は初めてかもしれない。
それほどまでに面白かった。

もうさ、『ジャンプ』なのよ。
『週刊少年ジャンプ』。
友情・努力・勝利が詰まってた。・゜・(ノД`)・゜・。

相変わらずバトルシーンの凄まじいスピード感は
心躍るぐらいかっこいいんだけど、
今回はそれ以上にストーリー展開がよかった!!

特に、ホンとボクサーの試合がものすんごく感動的で。
ここが一番泣けるんだよ。・゜・(ノД`)・゜・。

ボクサーの中国武術を侮辱した言動は本当に腹が立って、
西洋人みんな嫌いになりかけたんだけど、
そうやって観ている人の怒りを煽るからこそ、
ホンの戦う姿に自分を重ねてメッチャ応援したくなるんよね!

ハンは途中からやられまくって、
「これ以上無理をするな!」ってまわりは止めるんだけど、
「自分ではなく、中国武術の誇りのためだ」つって、
絶対にあきらめないんだよ。
こんな誇り高い武人いる?!って涙が止まらなかった。

てか、「サモ・ハン・キンポーってこんなに動けるの?!」って驚きもすごい。
言葉はアレだけど、「動けるデブ」ってこういうことを言うんだと思った(笑)

最後のイップ・マンとボクサーの対決も大興奮。
てっきり、イップ・マンがコテンパンにやっつけるのかと思いきや、
相手は筋骨隆々だから詠春拳のダメージも通りにくいし、
パワーもあるからイップ・マンも満身創痍になって
けっこうなピンチに陥るんだよ。

でも、ホンのあの誇り高い対決シーンをフラッシュバックで挟みながら、
なおも敵に向かっていくイップ・マンの姿が本当に眩しくて、
『ロッキー』を超えたボクシングシーンだと思ったね。

このシリーズの魅力はもちろんド派手なバトルシーンもそうなんだけど、
やっぱりイップ・マンの人間性の尊さも大きいよなあって思う。

あんだけ強いのに決してひけらかさないし、
むしろ戦いはなるべく避けるし、
弟子のミスも絶対に怒らないし、
誰にも分け隔てなく接するし、
「なんなの神なの?!」っていうぐらいできた人間様なんだよ。

こんな上司欲しかったわ。。。

ラストのMCUみたいな終わり方も好きだなー。
まさかの幼き日の、、、彼(笑)


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