映画というより、ドキュメンタリー。
「実録!いびつな家族」的な。
ってぐらい、出演者の演技がとてつもなく自然。
リリー・フランキーのだらしなさとか、
樹木希林のおばあちゃん感、
松岡茉優の笑わないフーゾク嬢、
チョイ役なのに存在感のある池松壮亮、
恵まれない環境にいる子役、
どれもが演技してるというより、
リアルそのもの。
特に安藤サクラがすごい。
あの妙なエロさを出す雰囲気や、
泣きそうなのにそれを我慢する仕草とか圧巻。
もはや映画を見ているというより、
彼らの生活を見ているようだった。
なので、映画として面白いかというと、個人的にはそこまで(笑)
海外で賞を取る映画はアート寄りで、
自分にはそんなに刺さらないだろうなと思ってたけど、
その予想はピタリ(笑)
まあアートじゃなくてドキュメンタリーだったけど。
監督自身も「一人の人に向けて作った」と言っていたけど、
僕はその一人ではありません(笑)
「こいつわかってねーな」と思われるかもしれないけど、
まあ映画に限らず、
作品はその人の主観や価値観に寄るところが大きいので(笑)
あそこまで話題になると期待ばかり膨らむ人が多いだろうし、
変にバイアスかかって見ちゃうと思うけど、
ぜひ自分の価値観に正直に見てほしいです。
ちなみに、子役の佐々木みゆが6歳ということで、
目黒の虐待死事件の子と同じぐらいなのだけれど、
この作品でも親から愛されていない役だったから、
余計に心が痛んだ。
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