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手作り気球で国境越えるなんてギャグだろ、、、?『バルーン 奇蹟の脱出飛行』

2020年08月05日 01時14分02秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Ballon
 英題:Balloon
製作年:2018年
製作国:ドイツ
⠀ 配給:キノフィルムズ

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:59/98
⠀ ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 映像:★★★☆☆
⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 音楽:★★★☆☆

【あらすじ】
東西冷戦下の東ドイツ。
電気技師のペーター(フリードリヒ・ミュッケ)とその家族は、
手作りの熱気球で西ドイツを目指すものの、
国境までわずか数百メートルのところで不時着してしまう。

準備に2年も費やしたため、落胆を隠せないペーターだったが、家族の後押しもあり、
親友ギュンター(デヴィット・クロス)と彼の家族も巻き込んで、再度気球作りに挑戦する。

しかし、ギュンターが兵役を控えているため、作戦のリミットは6週間と短く、
さらに最初の気球不時着の件で秘密警察の捜査も迫っていた。

【感想】
設定とスリリングな展開が面白い映画だった。
事実を元にした映画ではあるんだけど、
実は1982年に『気球の8人』というタイトルで映画になってて、
本作はそのリメイクだそう。
(僕は原則オリジナル版を観てから最新作を観るようにしているのだけど、
『気球の8人』はhulu、アマプラ、TSUTAYAにもなく、今回は未鑑賞です。。。)

映画の冒頭のテロップにあったけど、
1976年~1988年の間に38,000人が亡命に失敗し、
少なくとも462人が国境付近で亡くなったとか。
それほど多くの人が西ドイツへの亡命を願い、
命がけで実行したってことなんだよね。

それをまさか手作りの気球でやろうって人たちがいたってのがびっくりで。
だって、別に気球乗りとかじゃないんだよ。
自分たちで生地を集めて、ミシンで縫って。
ゴンドラの部分なんて囲ってる部分はロープしかないからね。
下手したらその間から落ちちゃうよっていうぐらいには手作り感満載。

気球の色もカラフルで目立ちやすいし、
生地を買うのだって足がつかないように
家族が手分けしてちょっとずつ買うのだけど、
同じ生地を連続で買うもんだからお店の人にも怪しまれるし、
国境を越える作戦にしてはお粗末すぎやしないかいって。
ちょっと冷静な目で見ちゃうとそう感じてしまう部分はある。

でもね、秘密警察が捜査を進めていくうちにペーター一家にたどり着つくのだけど、
彼らがだんだん迫っていく様子と、
ペーターたちが気球の準備をして一刻も早く脱出しようとする様子が
交互に映し出される演出はかなりスリリングだった。

一回失敗していることもあって、
ラストも国境を無事に越えられたのかどうかがわからず、
最後まで気が抜けない仕上がりになってるのは、
なかなか手に汗握る感じだよ。

当時の東西ドイツの状況はもう体験した人にしかわからないものではあるんだけど、
そうまでしてでも西ドイツへ行こうとした人たちを想うとちょっと胸が熱くなる。

『バルーン 奇蹟の脱出飛行』公式サイト

7月10日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー!

『バルーン 奇蹟の脱出飛行』公式サイト

 


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