Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

『キセキ-あの日のソビト-』

2017年02月12日 20時07分30秒 | 映画


GReeeNの結成から、『キセキ』の発売までを描いた映画。
夢を諦めた兄の苦悩と、父親と兄弟の対立がうまく表現されていてよかった。

GReeeeNといえば、社会人になりたてぐらいのときからよく耳にしていたので、
まあ自分と同じぐらいの世代が観に来るのかなと思いきや、映画館に着いてびっくり。
10代女子ばっかやんけ。
これは松坂桃季や効果だろうか。。。

ゆーても、僕自身、GReeeeNの歌って2曲しか知らないんだよね。。。
『愛唄』と『キセキ』。
でも、そのうち『キセキ』が発売されるまでを描いてるっていうから、
まあ特にGReeeeN知らなくても大丈夫かなと思って観てみた。

結果、普通に泣いた(笑)
もうね、『キセキ』の歌がもう感動させる感じの歌だから、
これ流れてるだけで、ちょっと涙出やすくなっちゃうから、ずるいけどね(笑)

さて、お話。
GReeeeNファンからしたら当たり前のことかもしれないけど、
これ、最初は今GReeeeNのプロデューサーとかやってるJINが音楽活動しているところがスタートなのね。
映画の中ではJINを松坂桃季がやってて。

自分たちでバンド組んで、それなりに客も集まってて、そこでレコード会社に目つけてもらって、
メジャーデビューの話まで出てくる。
ただ、医者である父親(小林薫)は音楽をまったく認めていなくて、
「医者に比べたら音楽なんてクソだ」と言い切る始末。
しかもこの父親めっちゃ怖くて、日本刀出してたからね。。。
これが実話なのか脚色なのかわからないけど。。。
とにかく、そんな親が嫌で、家を飛び出すJIN。
音楽活動に専念するものの、
「自分たちのやりたい曲」と「売れる曲」の間でもがき苦しみ、
レコード会社の人からは見限られ、メンバーも対立し、活動はなくなってしまう。

そんな兄の影響もあってか弟役の菅田将暉も音楽に目覚める。
(これがGReeeeNのHIDEなのだけど)
兄は弟の才能にいち早く気づき、これまで自分が迷惑をかけてきたレコード会社に弟を売り込む。
自らの夢を弟に託して。
結果、弟の方が才能があるっていうことでCD出すまで話が進むのだけど、
これもまた父親と医学の道か音楽の道かで対立。
でも、しっかり勉強して歯医者になることも約束し、無事CDデビュー、と。

この映画を観て、個人的にはある意味シリアスな話だなと思った。
松坂桃季のセリフにもあったけど、
菅田将暉が歯医者との両立も難しくなってきてやめようかっていうときに
「続けたくても続けられない人がいるんだから、続けられるおまえは音楽やった方がいい」
みたいなことを言ってて、
「あー、これ自分のことなんだな。このセリフには嫉妬と悔しさもあるんだろうな」
って思ったら、なんだかとても切なくなった。
自分だって音楽やって、メジャーデビューになるかならないかってところまできて、
でも作った曲は「こんなんじゃ売れないよ」とダメ出しされて、
それでレコード会社の人と喧嘩寸前のところまで行って、最後は自ら表に立つことはあきらめる。

そして弟のサポートにまわって、まあ結局今はプロデューサーとして成功しているからいいと思うし、
映画でも「人にはそれぞれ役割がある。俺は縁の下の力持ち」って言ってたけど、
目の前で自分のなりたかったものにどんどんなっていく弟の姿を見るのは、
正直どういう気持ちだったんだろうって思った。

そもそも自分は縁の下の力持ちが向いてるっていうのは、
本気でそう思ったのか、それともあえてそう思わないとやっていけなかったのかは、
映画からはわからないけど、そこらへん観ててちょっと胸に来るものがあった。

最後、小林薫の診ている患者の女の子(平祐奈)が、
『キセキ』を聴いて、「これすっごく好きです」みたいなこと言ったとき、
松坂桃季が劇中で小林薫に言った「俺は心の医者になってみせる」っていうセリフが思い出されて、
「実現できたよ!それちゃんと患者の心に響いてるよ!」って思って、涙がぶわーって出た(笑)

普通にいい映画です。

『スノーデン』

2017年02月07日 23時22分17秒 | 映画


国家レベルの内部告発映画でした。

僕はこの人のことを知らなかったし、本も読んでいないのだけれど、
主人公エドワード・スノーデンは、NSAやCIAで働いていたものの、
NSAが全世界を対象にインターネットの傍受を行っており、それを暴露したという話。

映画として見ると、起こった事実を淡々と映している感じなのだけれど、
これが実話っていうところがミソだなと思った。
スノーデンの命がけの行動がね。

国民の賛同を得ないまま勝手に傍受行為を行っていたのは、
国家の安全のためという大儀はあるにせよ、許される行為ではないだろう。

しかし、自らの職場でそれが通常業務として行われていた場合、
そこに疑問を持てるかどうか、仮に持ったとしても告発まで持っていくかどうかは、
相当な勇気と行動力が必要だと思う。

NSAとかCIAに入る理由は人それぞれだろうけど、
それなりにプライドを持って入ってるわけだから、
その傍受行為を目の当たりにしても、
「これが国を守ることなんだ」という正義感に駆られたり、
「こんなことしてるところで働いてる自分すげー」と選民意識に駆られたりするんじゃなかろーか、
と、そんな勝手なイメージを持ってしまう。
(しかもみんな愛国心強そうだし、向こうの人)

だから、そもそもその行為がいいのか悪いのかという議論をする人がどれだけいるだろうって話。

そういった中で、輝かしいキャリアや高い給料を捨ててまで、
告発に踏み切ったスノーデンという人物自体はとても興味深いし、
僕よりもひとつ年上というから、本当にすごい人だなと、
映画そのものよりも、その人間性に惹かれてしまう、そんな映画でした。

ちなみに映画にも本人登場します。

『ドクター・ストレンジ』

2017年02月07日 23時18分37秒 | 映画


マーベル・シネマティック・ユニバースの第14作品目。
いやあ、待ってましたよ、そして期待通りでしたよ。

天才外科医のスティーブン・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、
交通事故で両手の機能をほぼ失うハメに。
絶望の淵にいた彼だが、下半身麻痺から立ち直った人がいるということを聞きつけ、本人の下へ。
そこでネパールにあるとある施設で治してもらったということを知る。

有り金はたいてネパールまでやってきたストレンジ。
そこで出会ったエンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)に師事し、
魔術を学ぶことで再び両手を使えるように勤しむ彼だが、
そこで暗黒の魔術を使って世界を支配しようとするカエシリウスの存在を知ることになる。
その野望を食い止めるために、兄弟子のモルドと共に戦いへと身を投じていく。

もうね、映像革命すぎるんですわ。
『インセプション』は完全に超えてます。
冒頭からそのすごさを堪能できた。
空間がね、こう、ギャニャーンって動くんです。
(口では説明しづらいので予告をご覧ください(笑))

空間が変異し、重力の方向も変わり、そして時間さえも左右できる。
その時点で映像がやばいことになっているのに、
さらに手からビャッと魔術を出して激しいバトルを繰り返すのだけど、
そのシーンがもう圧巻過ぎて。

『アベンジャーズ』の面々の戦い方が物理攻撃のオンパレードだとすると、
こっちはもう完全に魔術大戦。それと合わさった体術。
俺もこういうのやりたい!!って年甲斐もなく言えちゃうぐらいすごい映像で、
シリーズの中では屈指の中2感を誇るね!!

展開が早いので、登場人物の深みという点では、
『沈黙-サイレンス-』の方がいいという人もいるかもしれないけど、
この映像のすごさと、今後のマーベルの展開を考えれば、1月公開の映画の中では最高でした!!

エンド・クレジット後のおまけ映像もかなり興味深い内容で(笑)

この映画はぜひ4DXで観ていただきたいです!!!