ほんわか亭日記

ダンスとエッセイが好きな主婦のおしゃべり横町です♪

「阪急電車」

2011-07-20 | 読書
2011年7月20日(水)


関東に台風がゆっくり近づいてきているようで、雨がときどきバラバラっと
降るけれど、まだまだこんなもんじゃないのだろうと、雨戸はリビングのみ
開けることにした。
それから、チチの家の駐車場と道路の段差に置くステップアップを駐車場に取り込んだ。
坂なので、雨が激しいと、水に流されてしまうんだ。
そんな準備をしたのに、雨は止んでしまった。台風はまだ遠いんだな。

今日は読書会の日で、昨日は、台風の最中になったら、集会所へたどり着ける
かしら・・?と、心配したけれど、まったく関係ありませんでした。
さて、今日は、有川浩の「阪急電車」。
阪急今津線に乗り合わせた人々の触れ合いを描いた作品で、その沿線に住んでいた
ことのあるMさんが、沿線を熱く、さらに、映画化されたのに、千葉では
公開されないことへの不満を語ってくれました。

エピソードの中で印象的だったのは、同僚だった婚約者を後輩に奪われた翔子が、
彼らの結婚式に乗り込む話。結婚式参列者には、大、大タブーの、白いウェディング
ドレスとそっくりのドレスで・・。実際に遭遇したら、ドン引きだろうけれど、
そこは小説、それくらいやったれ~と応援したくなる。
けれど、帰りの阪急電車の中で、ウェディングドレス風のドレスで一人引き出物を
下げている翔子・・気持ちはぐしゃぐしゃだよね。
そこへ、おばあさんの時江さんが声をかける。
話を聞いて、
「思い通りにやって良かったんだよね。ただ、適当な時期に、その会社、辞めなさい」
と、翔子の気持ちを受け止め、それでも、元婚約者の人生も完全に叩き潰さないよう
アドバイスをする。ここで止めときなさい。この先の復讐は、自分自身も傷つくと
年配者の目線があるんだ・・。

こういう「袖すりあうも他生の縁」という温かさが感じられる作品だ・・。
おばあさんの時江さんの自立した深い優しさに、こういうおばあさんになりたい、
「こういうの、徳を積むっていうんだよね・・」
と、目標とするおばあさん像になりました。(^^)(←まだまだ先だと思っている・・・)

それから、Oさんの娘さん一家が海外赴任から帰ってくる話になった。
娘さん一家の住むところが決まるまで数ヶ月、彼女の家に滞在するそうで、
Oさんは、
「世話が大変~。こうやって駆け回って、私も、あっちの世に”貯金を積んでいる”
んだよね~」
と、ちょっと嬉しそうに笑っていました。
”徳”より、”貯金”のほうが、いいかも~♪
だけど、孫や娘や婿さんでも、大変よ。それに、舅・姑さんも看取ったOさんは、
それはそれは、沢山の”貯金”をあっちの世に積んでいること間違いなし~。

貯金って、出来ないし~と、思っていたけれど、こういう”あの世貯金”なら
今からでも出来るな~。貯金、せねば・・・。(^^)



コメント
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