憂生’s/白蛇

あれやこれやと・・・

依存・・・3

2022-09-10 14:02:20 | 依存・・・  憂生中事実


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そして、憂生は何人かの人に相談にいった。

実際のところ、憂生も混乱していたと思う。

頭では、理解しても

なぜ、そういう状態の人間をのばなしにしているか。

たとえば、被害者の女性の親族などが

彼をうったえたとしたら?

当然、刑事裁判とかになり、

そして、彼には責任能力がないから

無罪放免になる。

そうでなくても、法定にたたされたとき

彼の精神もどうなるか?

悪いいいかたをすれば

罪はとわれないだろうけど

罪を隠蔽したともいえる。

そうせざるを得ない状況もかかえていたというのも

判らないでもないが

それさえ、本人にはわからない。

自分のしでかした事もわからなければ

彼女たちにもうしわけなかったとも認識しない。

ひどい言い方かもしれないが

それで、生きているといえるのだろうか?

ネットの中に作り上げた人格にのっとられて

まるで、パソコン人形のように

感情のないとはいわないが

嫌なこと・苦しいこと、いっさい排除してさまよっている。

まさに廃人という言い方が正解としかいえない。

人が廃れる。

勝手ないいかたかもしれないが、

もがいて、苦しんで、生きていくからこそ

人間じゃないのだろうか?

 

多くの疑問と

一連の事実を

どう捉えていけばいいか

ベストなのか?

そこで、まず、ネットの中でもっとも良識をもっていると思う人に話した。

その人の見解は簡単に言えば

ー甘い人間であるー

と、いうものだった。

たとえば、もっと昔なら、欝病とかそんな病気はなかった。

あったとしたら、まともに働かなくていい、御幣があるが

小説家とか、金持ち。

他のものは、必死にはたらかなきゃならなかった。

生活ひとつだって、水ひとつだってくみにいったり

洗濯だって、ひとつひとつ手で洗い

火をもやすのも薪で、薪をきったり

いろんなことが、便利になりすぎて

金でなんでもできるようになって

自分の身を粉にして働かなきゃ

食えなくなる、なんてことがなくて

ごはん、ひとつたべるのでも、どんなに手をかけて

米からであっても、

くんできた水、火をおこす薪、それらを使い竃で火加減をみながら

一杯のご飯に、それをたべさせてやろうとする多くの人間の力がはいっていて

ご飯を一杯たべるのでも、どれだけ自分を生かせてやろうとする

人の思いに自然のめぐみ

この思いに感謝しかでてこない。

たとえば、そんな思いもしらず、

辛ければ会社やめます。

病気になります。などと言っていられなかった。

そんな甘えた考えでいたら、自分をそだててくれた親さまにすまないし

自分もくっていけないだけでなく

女房子供を路頭にまよわす。

結局、自分のことしか、考えていない。

そういう意見だった。


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ある女性・・それはすでに名前をだしているのでそのまま書くが

KUMINAさんに尋ねた。

他の細かいことはわすれてしまっているが、

このときに

ー憂生、いつか、そのことを小説にしなさいー

と、いってくれた。

この方は他のときでも、憂生に重要なセンテンスを与えてくれていた。

言葉だけをいう。

出る杭は打たれる。

ー打たれても、打たれても、また、上がってくればいいー

打たれてくじけ、やめるくらいの気持ちなど本物じゃないだろう。

本物だったら、あがってくるんだ。

あがってくるから、本物になるんだ。

その言葉は、ブログにたいしてもそうあるべきだとおもっていた。

仮に顔をあわせられないような失敗をしでかして

ブログから逃げ出して、別のブログ・IDでやりなおすという人をみかけた。

憂生はブログにそのまま、自分の失敗をつづり

申し訳なかったとさらけだしてきた。

つまり、また、あがってきていた。

だから、ブログは諸事情(カテゴリ数とか1スレッドの文字数制限とか、いろいろあって)

メインブログを軸にしてあちこちのブログをつかったが、

一貫して、憂生でとおしてきている。

恥にしかならないようなこともさらけだしている。

だから、KUMINAさんのいう、いつか小説にしなさいという意味合いもわかる。

憂生自体が、ものをかきながら、自分の中を整理し

自分を客観視したり、観をかえたり、

指標をみつけたりする大事な作業だった。

自分と向かい合う、大事な作業だった。

だから、小説にしなさいというのは

逆をいえば、客観視できないとできないことであった。

たぶんに、この一連の文章はまだまだ、小説の範疇ではなく

日記のようなものでしかないということはわかっている。


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次にたずねたのが、記憶ちがいかもしれないが・・

あとで、ある意味、憂生をすくってくれた人間だったので

はなしているとおもう。

それは、二人のアニマのところでも頼った

透視能力(と、いうと御幣があるが)ある人だった。

その人になんと、いわれたか

おぼえていない。

結果から逆に類推すると

ーかかわると、憂生がつらくなるから、やめておけ

と、いっても、自分が辛いからやめる人間じゃないよなー

と、いったような。

その人はそのあと、あえて、彼のサークルにはいっていた。

その真意はわからないが

なにかをみこして、あえて、ちかずいていたのだとおもうし

女医ともしりあったか、家族としりあったか

ある事件も憂生につたえてくれた。

その事件のことは、後で書く。

が、この人が憂生の憑依をさっして

払いにきてくれたり

憂生の頼みをきいて

体の中に?もぐりこんでくれて

憂生の中にいた、金色の光のことなどはなしてくれた。

そういう意味合いで(ここは詳しくのべないとわかりにくいことだけど)

その人の能力は本物に間違いないものだった。


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あと、何人かに話をきいたが、これはおぼえていない。

と、いう事にしておく。

もうしわけないことである。

そして、最後にたどりついたのが自傷癖の青年のところだった。

この青年については

妄想列車のところで、すこし、かいているが、

愁眉を開く

そういうくらい、人の思いを掬い取り

簡潔な言葉で、物事の本質を悟らせるような人だった。

青年を最後にとっておいた(いやな言い方かもしれない)のも、

そこにあったとおもう。

ある程度、自分の考えや気持ちをみさだめてから、

青年と対峙したかった。

この青年のことも、女医にはなした。

なにをいわれて、そういったのか覚えていないが

自傷は弱い人間のすることだ。

と、いう表現をしたとおもう。

女医はそうだろうか?とくってかかってきた。

心の中の抑制力が飽和してしまう。

青年の人柄がわかってるだけに

そんな人間が抑制力がきかなくなってしまうとなると

もうしわけない言い方だけど

ー弱いーという言い方になる。

憂生自体もならぬ堪忍するが堪忍で、

こらえるにこらえられない怒りをおさえつけたことがある。

それは、自分がここで、きれたら

自分だけじゃすまない。

周りの人間をきずつける。

それをかんがえたからであり

考えられず、考えても、おさえられなかった自分の時は弱いとおもった。

 

それは、ひいては、

彼も弱い人間でしかないということをつきつけたかったのかもしれない。

それをさっしたか

弱いから、ネット依存ににげこんだんではないといいたかったのか

判らないが

ここも、奇妙に思えた。

なにか・・・。

女医こそが、彼本来の元の性格、正常な状態を神格化しているような。

弱い人間などではないのだと。


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今になって、思い返している部分がある。、

当時、疑問だけだった

なにか、しっくりこない感覚を

今、こうではないかとかいているところもあり、

そういう意味では、当時の思いとは違うところがある。

頑迷に青年に対してのことであるのに、否定し

それは、どういう判断で弱いというのか

憂生にたずねようとしない。

 

それは、弱いということじゃない。

と、いうわけだけど

逆にそれも説明しない。

 

合ったばかりの人間の抽象的一言が

なにを捉まえているか、わかろうはずないのはお互い様だが。

それでも、

それを彼におきかえて物をいった側にすると

女医が、彼を弱いとみていないと思えた。

それは、いいかえれば、

彼の不調は長引いているが、治るはずだ。

と、いうものであり

逆にいえば、完璧な廃人であると認めていない。

完璧な廃人だとみとめていればこそ、

彼の行動にたいして・・

最新の注意をはらい、サークルの会員にも

事情をはなしということをするだろう。

それをしないのは、彼がなにをしでかすかわからない狂人であるということを

認めていない。

すでに被害者をだしているというのに。

それは、つまり、すでになくしてしまった元の彼の偶像を崇拝していて

あの彼だから、と、いう目でみていると思う。

それは、何らかの確執にくずれさった弱い彼をみとめていないということにもなる。

だが、それも、彼なのだ。

その彼をあるいは、否定している。

廃人で弱い人間。

それを認めないと逆にそこを突き崩せないのではないかと思えた。

 

そして、父親との確執というのがなんであったか、わからないが

やはり、厳しく育てられていない。

苦労しらずというとなんだが

自分だけが、苦しいと思い込みすぎたか・・。

父親の気持ちをおしはかることができないばかりか

そこから、目をそむけてしまう。

嫌なこと・痛いことから目をそむけ

むきあう強さがないともいいたい。

狂うはめになるのも、自分に落ち度はないものだろうか?

そこをみせていかなければ

はいあがることはできないだろう。

自分がにげこんでいるという自覚さえない状態は

はいあがる必要性をかんじさせもしない。

 

そして、それを助長させているのが、

彼を廃人とみとめず

弱いと認めない存在だろう。

 

こんな状態で、父親のような厳しさをもって

彼に対峙する人間がいず

彼もまた、父親を隔離している。

 

サークルに入った透視能力者は

のちにつたえてくれたが、

そりゃあ、おそろしい修行をした。

鬼がでてきて、髪の毛をつかんでひきずりまわすのだ。

と。

 

あるいは、そういう試練をのりこえなければ

そういう恐怖にうちかたなければ

つかめないものがある。

 

彼の状態もまさにそうで、

地獄の鬼にみえないだけで、

居心地のよさそうな依存世界という地獄に身をおき

そこから、ひきずりだされる恐怖におびえる。

 

恐怖に打ち勝たなければ

つかめないものがある。

それをつきつけるものは

父親しかいなかっただろう。

その恐怖と対峙せずにいるという状態にあまんじさせている。

 

女のもろいところは、そこだろう。

情にまけて、

死なせてはいけないと彼を護る。

男は特に父親は

人として、まっとうにいきられないなら

極端だが、死なせてもいいからと覚悟をつけて

這い上がらせる局面をたたきつける。

その親の思いが

逆に彼をひきあげる。筈・・。

 

そんなことをおもいながら、自傷癖の青年に

はなしをした。

と、おもう。


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非常にもうしわけないが、

そこでいわれたことだと思い込んでるかもしれない。

そして、確か、青年もまた

関わらないほうが懸命だといったと思う。

その理由を話してくれたのがそれだったと思う。

ーどんな精神病でも、愛してくれる人が、抱きしめてくれたら、必ず治るー

そのときに、青年はつけたした。

ー俺はだめだけどなー

青年は恋人を亡くしていたから・・・。

 

その一言

ーどんな精神病でも、愛してくれる人が、抱きしめてくれたら、必ず治るー

と、いうのは、厳しい言い方だが

彼の奥さん、(あるいは母親、父親)しか、彼を救えないということになり

彼の奥さんなる人が、とことん、彼を抱きしめるしかない。

妄想列車の話でもそうだったが、

ときめかないからと修復さえ試みない考えがまかりとおるなか

彼の行動を経緯を考えると

それは、酷なことかもしれない。

ただでさえ、彼が狂気におちたことさえ、うけいれがたく

なんとか、元にもどってほしいとおもうだろう。

それは、また、反面、弱くてもろい彼ではいけないと彼をおいつめるだろう。

それでも、逃げずにがんばっていれば

他に女をつくり、

あげく、その女性たちの精神を・人生を崩壊させる。

奥さんもいろんなショックから立ち直れずにいるだろう。

幸せだった結婚生活もくずれさり、

彼はいっこうに回復のきざしをみせない。

そこに単純馬鹿のともいえるし

ちょうど、同じタイミングである女性の意識回復の協力に奔走しており、

他にも、いくつか、きがかりが混在していた。

その状態であったというのもいいわけがましいが、

彼の申し出をきいてしまった憂生がいたわけだ。

 

確かに、

ますます、彼の世界を構築させ、いっそう元にもどらない。

と、奥さんがおもったことだろう。

 

青年の一言で、

憂生は自分じゃ無理というよりも

彼の奥さんが(家族)が、彼を抱きしめていくしかないのだと、わかった。



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