只の死体でなかった。
内伏した死体のその髪が金色であった。
「面妖な」
そう呟いて近づいた如月童子は、
死体が女と判ると顔を見たくなった。
話しに聞く外っ国の紅毛人である。
思いきり蹴繰りその身体を転がした。
見れば先程まで生きていたのではないかと思う程
真新しい死人であった。
大きく見開かれたままの瞳は、空の色に似ていた。
「むううう・・」
如月童子は死体を担ぎ上げると、森の中に入った。
しばらく、歩くと頃合の良い窪地に死体を横たえ、
女が身につけていた物を引き毟った。
「ほう。ここも同じか」
軽く縮れた陰毛も頭髪の色と同じであった。
「ふむ」
如月童子は女だけの持ち物に指を押し込んでいった。
ぐうっと奥まで入れて行くと微かな温みが残っていた。
「やはり、死にたえたばかりか」
如月丸は下帯を解くと己の紫根をむずと掴み
女のほとに潜り込ませた。
ほとは、すでに力も失せ、
只、静かに紫根を滑らす道具にしか過ぎなかったが、
その美しい顔を見ていると如月童子はひどく高揚した。
死姦である。
女の顔を見ながら、童子は踊り狂うが如く腰を捻り、
くねらせ、突き動かし、
やがて胸の布を引裂きあらわになった乳を鷲掴みにすると
「おお・・お」
吼え声に似た呻き声を上げて果てていった。
女の顔を、目に焼き付ける様に食入る様に見詰ると、
そのまま童子は森の奥に入って行った。
これが如月童子が紅毛人を見た初めであった。
年が経つと如月童子は、その事が何度も思い起こされ
生きた紅毛人を抱いてみたいものだと思うようになっていった。
その後、女の死体は山童に無残に引き裂かれ、
食い散らされたであろうことは言うまでもない。
「おい」
「なんさあ」
伽羅が煩げに、返事をする。
「ほら」
手に持ったあけびをぐうと押し開き、伽羅に実を見せると
鏑木丸は口を押しつけ実を食らった。
「よう似ておろう?伽羅、わしにさせぬか?」
「はあ?あんたみたいな童に何ができるんね?」
鏑木丸は十五になる。
伽羅に淫交を求めたがあっさり、断わられてしまった。
「やれるかどうか。してみねば、判るまいて」
伽羅がけたけたと声を上げて笑うのを聞きながら、
鏑木丸は下履きを脱ぎ捨てると、伽羅の目の前に立った。
「ほう」
伽羅の笑い声が静まると、ごくと唾を呑み込む音がした。
「大人じゃないの・・・ふうううん」
ゆっくりと鏑木丸のものを見た伽羅の目が
ちらりと向こうの森影を見た。
「一度だけだよ」
「けちな事を言うな。邪気丸にはいつもやらせているだろうが」
「お黙り。いいかい?邪鬼丸の事は黙っておいで。そうしたら・・・」
伽羅の目が森影の方を見る。
「判った。それと、俺との事も黙ってろ。だろ?」
「ふ・・」
鏑木丸を叢に、寝転ばすといきなり、伽羅は、
鏑木丸の上にしゃがみ込んだ。
伽羅のずぶりと濡れた物に鏑木丸の物が飲み込まれてゆくと
伽羅が大きく尻を振り出した。
「おお・・・おお・・う、おう」
伽羅のほとに甚振られる様に
鏑木丸の男根がぐうぐうと反り返っては、
ほとの中を出入りして行く。
「うう・・ああ・・・・」
激しい勢いで腰を上下に動かしながら、伽羅は声を上げた。
伽羅の身体は鏑木丸の物を芯にして、
飛び跳ねる独楽である。
「あああ・・・よい」
踊り狂うような伽羅のほとがぐうううと
鏑木丸の物を締め上げ始め、
伽羅がいっそう喘ぎ出した。
「おお・・・おおうおうおうおうう」
しばらく、その声が続き、
やがて、伽羅の身体が鏑木丸の胸板にどうっと乗った。
動きを止めた伽羅のほとがひくひくと蠢きだすと
「ああああ・・・・・いくううう・・・・」
伽羅の声が鏑木丸の胸に振り絞る様に吐き出されると、
伽羅がぐんなりと身体を投げ出した。
「ああ・・あ、あんた。強いんだ」
「伽羅じっとしてろ」
「あ・・・ああ」
動けと言われても今はとても動けるものでもない。
伽羅の身体を叢に横たえると鏑木丸は
伽羅のほとにやっと自分の精を叩き込んだ。
七日七夜 白蛇抄第4話(23)
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