短歌人1月号「夏の手紙」同人2 近藤かすみ 2011-01-03 05:13:57 | 平成23年短歌人誌より ほどかるるやうに抱かれしことありき遠くちかくに風鈴のおと 遠くに風鈴が鳴り、近くにも風鈴が鳴る。その感覚が「ほどかるるやうに抱かれしことありき」に繋がる。柔らかい音と柔らかい言葉、柔らかい記憶。美しい。
真弓「紫雲膏」斎藤典子 2011-01-03 05:13:30 | クンストカンマー(美術収集室)短歌 若きらが「見えない自由がほしくて」と歌ふテレビのあたりのさみし ブルーハーツの曲だ。私の思春期の頃を、救ってくれたアーティストだ。今、生きているのは大袈裟に言えば彼らがいたからだ。この一首に特に関係のない方向にいったので戻す。「テレビのあたりのさみし」、どうだろう。テレビの中で歌っている人が淋しいのではなく、テレビのあたりが淋しいのだ。辺りとは、テレビではなく社会全体だろう。