石田波郷 2011-01-19 04:57:24 | クンストカンマー(美術収集室)詩・俳句 雁や残るもの皆美しき 石田波郷「留別」 森澄雄「俳句への旅」より 残るものは自らが置いていくものでもある。その哀愁から自然、すべてが美しく感じる。そのことを雁に語りかける。雁もどこか遠くに行くからだろう。
短歌人1月号「木の実の記憶」同人1、渡部崇子 2011-01-19 04:56:57 | 平成23年短歌人誌より ゆたかなる無表情なりテディ・ベアを欲しいと思う理由のひとつ 豊かなる無表情。つまりは一つの感情から動かないが、一つの感情は豊かなのだ。テディ・ベアは微笑だと思う。何故、その表情のテディ・ベアが欲しいのか。自分と似ているからではないか。
真弓「しやうじやうとんぼ」斎藤典子 2011-01-19 04:56:23 | クンストカンマー(美術収集室)短歌 われは子を子は人形をひきずりて目抜通りを帰り来たりぬ 「ひきずり」が状況を的確に表現する。しかも、目抜通りを。子も人形を引きずるくらい引っ張られている。懸命なのだ。しっかりと57577になっているからリズムがいい。脱線するが、ちなみに携帯電話で「57577」は「なまなまま」と入力する。