短歌人1月号「会員1」佐久間巴 2011-01-22 06:06:29 | 平成23年短歌人誌より 秋空は限りなき青わが双手あぐれば背丈の伸びたる心地 秋空は限りなく高く青い。その空に両手をあげれば背丈まで伸びた心地がする。そのままで作者の心地に共感する。過不足のない表現。比喩を引きずりまわす短歌には到達出来ない強い実感が伝わる。
真弓「しやうじやうとんぼ」斎藤典子 2011-01-22 06:05:53 | クンストカンマー(美術収集室)短歌 生くるべき理由などといふ戯言をかつて言ひしか四十雀のわれ 生きるのに理由がいるのは、余裕のあるときだ。懸命になっているときには生きていることも忘れる。四十になってあんなことを言っていたこともあったと振り返る。しかし、そんな戯言を言う時間もまた貴重なのだ。