ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

詩とは

2011-01-27 06:03:14 | 雑感
息子(小四)が持って帰ってきたプリントに詩があった。いたく素晴らしいので載せたい。

「時計」

とけいは、いつもちらりと見られる
Y君

いつもたのしくおにごっこ
S君

「ゴミ箱」

いつもゴミをすてられ、おこっている
でも、ゴミがないとはずかしい
Hちゃん

「消しゴム」

消しゴムは かわいそう。
頭をけずられ
だいたいさいごまで使いきられない。
小さくなったらすてられる。
Uちゃん

子供達の感性は澄んでいる。思考を邪魔するものは何もなく、視線が優しい。

ちなみにうちの息子のは

チャイムはぼくのきゅうせいしゅ
べんきょうが早く終わらないかなーと
おもったときになるのがチャイムだから

「のがチャイムだから」は説明だからいらないと注意した。
「おもったときになる」でいい。笑

短歌人1月号「会員2」木嶋章夫

2011-01-27 06:00:19 | 平成23年短歌人誌より
チョコくれる少年よ昨夜大切なママをもらったけれどいいのか

この一首をどう読むか。不謹慎か誠実か。ただ、私はチョコをくれるほどの少年との関係、結句の「いいのか」の問い掛けから、切実なものを感じる。そして多分、この「いいのか」は自分にも発している問いだろう。

真弓「必死」斎藤典子

2011-01-27 05:55:59 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
泣きわめく児をかかへつつ坂のぼるわが髪あかねにばうばうと立つ

まさに「ばうばう」だろう。泣きわめく児には、外聞も何もない。私もよく二人同時に無理矢理抱えた。あの時のように平等に抱えてあげられているのか。最近、怒鳴ってばかりいる。思えば抱いて済んでいるときはよかった。