陸に上がった船乗りは
いつも波に漂っている
長い航海を終えた船乗りは
海と陸を取り違える
船乗りは目的地を間違えない
ただ生き急いでしまう
海にいるときだけ生きている船乗り
陸に上がった船乗りは
漂流物
どこかに流されていく
陸に上がった船乗りの
悲しい瞳を
見てはいけない
陸に上がった船乗りは
いつも海に似た空を見上げる
海に帰りたい
海の朝は風
赤道直下の潮の匂い
海の昼は光
刻々と変わる海の色
海の夜は闇
宇宙船のように進む船
海へ
いつも波に漂っている
長い航海を終えた船乗りは
海と陸を取り違える
船乗りは目的地を間違えない
ただ生き急いでしまう
海にいるときだけ生きている船乗り
陸に上がった船乗りは
漂流物
どこかに流されていく
陸に上がった船乗りの
悲しい瞳を
見てはいけない
陸に上がった船乗りは
いつも海に似た空を見上げる
海に帰りたい
海の朝は風
赤道直下の潮の匂い
海の昼は光
刻々と変わる海の色
海の夜は闇
宇宙船のように進む船
海へ