元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

大地震~日本橋から品川へ~

2011年03月15日 19時08分34秒 | 日々雑感
「首相、連絡遅いと東電に苦言」

 何が正しいのか何がなんだか…

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 日本橋に到着。ここから帰路を南へ。依然として人は多い。歩いていると、警察などが事件現場に使用する「KEEP OUT 立入禁止」という黄色に黒字のテープが張ってある場所があった。見たところ、その中には何もなかったが、どうやらビルの壁が崩れる恐れがあるらしい。

 今日になってもそういったニュースは流れていないので、大丈夫だったのか。あまりに小さな出来事なので取り扱われなかったのか。そういうビルは何棟か見たが、マスコミが取り上げないだけで、壁が崩落した災害は何件かあったかもしれない。

 少し歩くとJR新橋駅に通じる道に出た。この時点では疲れは皆無。しかし少し休憩しようと思うも、すでに飲食店は閉店か満員。駅前にパチンコ屋があったが、休むのには向かないのでパス。結果、ゲーセンに行ってネット対戦ができる麻雀をやって時間をつぶした。見間違いかもしれないが、対戦者に宮城県の人がいた気がする。宮崎県かもしれないけど。

 休んだ時間は1時間くらい。本当は10分ほどの予定だったのだが、勝ちに勝ちまくって席を立てなくなってしまったのだ。しかし結果としてここでの休憩は正解だったと思う。麻雀の席を立ちJR新橋駅を覗いてみると、JRは全線終電まで運休とのアナウンスが流れていた。この時点で公共の交通機関での帰途は諦める。新橋駅にはバス乗り場があったが、数百メートルの人が行列をなしていたからだ。しかも全然進む気配がない。タクシーも同様。

 さらに南へ。品川に向けて出発。歩いていて思ったことがある。歩行者は腐るほどいるのだが、悲壮感を感じない。会社の仲間と歩いているような人は、談笑しながら歩いている。交通機関を利用できない不便さはあるが、震災の被害というのを感じることがないからだろう。まるで大人の遠足だ。

 道路はビタイチ動かない渋滞だった。歩きのほうが早い。歩道脇に止まるタクシーのメーターを見ると、1万、2万なんてざらだった。途中で自転車が売っているようなら買おうと思ったが、皆無。小さいバイク、チョイノリでも良いと思っていた。田町駅に着いた頃から疲労を感じ始める。体感なのか実際そうなのかは分からないが、田町駅から品川駅までが異常に長い。途中で北へ戻っているのかと思ったほどだ。

 途中の京急線の三田駅だか泉岳寺駅で、西馬込方面の電車が復旧と駅員がアナウンスしていた。ただし、入場制限が行われており、女性のみ入場可能とのこと。そういう規制もあるんだなと思った。タイタニックの救命ボートに乗る時にも、同様の処置がとられたのを少し思い出した。

 品川に着いたのは22時ごろだったか?覚えていない。ここで京急線が動いているのが最後の望みだったが、駅のシャッターは閉じられていた。

つづく
コメント (2)
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