研修登山三日目、久住山1786mに一泊二日の登山をしてきました。
前日は阿蘇で一泊。九州横断バスを利用して、牧の戸登山口に1時間半ほど移動。
(ちなみに九州横断バスは、阿蘇、黒川温泉、湯布院など有名な観光地に行くのにも便利な交通手段です。)
牧の戸登山口(標高1333m)は、標高差の少ない最短コースで、登りはじめは整備された道がつづきます。
前日の祖母山に比べ、観光地の一つだと実感しました。
広々とした草原が広がる西千里浜。 明るく開放感のある空間は、歩いているだけで気持ちが良かったです。
さすがは火山の山容。道沿いには時々、大きな岩がゴロゴロしています。
久住山には、2時間かからないぐらいで着いてしまいましたが、周りは真っ白。
今日も展望が望めませんでした。
申し訳なさそうにポツリポツリとミヤマキリシマが咲いていて私を慰めてくれました。
下りは、ホワイトアウト状態。 慎重に歩かないと遭難します・・・道沿いには黄色のペンキの道しるべ。
最初は多すぎて景観を損ねると思っていましたが納得!助かりました。
今回の一番のお気に入りポイント北千里浜。すぐ横の硫黄山は、今でも活動していてガスが噴気しています。
今年は各地で火山活動が活発になっているのでなんとなくソワソワ、岩と砂の荒涼とした大地は異なる惑星のようです。
北千里浜を抜けると、そこには緑の世界が広がっており、なんだか一安心。
背後には、活火山の山があるとは思えません。
明治15年から温泉場として営業している法華院温泉山荘で一泊。大きくて立派な建物です。
一泊二食付きで9000円。山小屋としては、高いかなと思いましたが6畳ほどの部屋を貸切で使うことができて快適でした。
温泉で疲れを癒すことができます。
各部屋には、テレビはありませんが、食事室には山に関する本や漫画がたくさん置いてあります。
野菜が多く、ボリュームもあり満足の夕食でした。
広大な高層湿原、坊がつる。山の中だと思えない風景です。
この日の夕方から大雨、次の日は大船山まで行く予定でしたが諦めて、早々と長者原まで下山しました。
今年の九州の梅雨は例年にない大雨が多く、あいにく天候には恵まれませんでしたが、それぞれの山の良さを垣間見ることができました。
「来年は、どこの山に登ろうか・・・」早くも次の山行を想いながら帰路につきました。