平成29年7月11日(火)~13日(木)
自主ハイク 参加者3名 車1台 ザック重量14kg
白峰三山、鳳凰三山は歩いてきたので、今回は南アルプスの最深部を訪ねる。
初日は、宇都宮を真夜中の午前0時に出発し、千枚小屋まで、
椹島から標高差約1,500mを登る強行軍だ。
2日目は、千枚岳から、荒川三山、赤石岳を縦走し赤石岳避難小屋に泊まる。
天気は午前中は晴れていて快適な山行であったが、昼前からガスが出てきて、
雨模様となった。
それでも、時折、雲が切れて青空が覗いたりして、まずまずの山行であった。
南アルプスの山の大きさを実感し、山の斜面一面を飾る旬の花々を充分堪能することができた。
3日目は、避難小屋から、標高差約2,000mを椹島まで下りた。長くて険しい登山道に膝が
泣いている。
1日目
<コースタイム>所要時間7:25 歩行時間6:45
宇都宮午前0時==新静岡SI==畑薙第一ダム駐車場6:25-7:30==
(バス)椹島(1123m)8:30-40・・・清水平12:50・・・蕨段13:45・・・
駒鳥池15:10・・・千枚小屋泊(2565m)16:05
2日目
<コースタイム>所要時間10:10 歩行時間9:30
千枚小屋5:40・・・千枚岳(2880m)6:30・・・丸山(3032m)7:40・・・悪沢岳(3141m)8:23
・・・中岳避難小屋10:10・・・中岳(3084m)10:20・・・前岳(3068m)10:40・・・
荒川小屋12:45-13:00(昼食)・・・大聖寺平(2699m)13:20・・・小赤石岳(3081m)15:00
・・・赤石小屋分岐・・・赤石岳(3121m)15:38・・・赤石岳避難小屋15:50
3日目
<コースタイム>所要時間7:30 歩行時間7:00
避難小屋5:40・・・赤石小屋分岐6:00・・・富士見平(2701m)7:45・・・赤石小屋(2564m)9:00
・・・椹島13:10-14:30==(バス)畑薙第一ダム駐車場15:30==入浴==新静岡SI==宇都宮22:30
写真は2日目のみをご紹介します。同行したI氏とY氏の素晴らしい写真も一部借用した。感謝します。
では、どうぞ!1
今回の行程です。
黎明。富士山が大きい。千枚小屋から。
やがて、日の出を迎える。山でしか見られない絶景である。
前々日、寝ないで標高差1500mを登った三馬鹿。千枚小屋で。
南アルプスは、7月15日オープンする小屋がほとんどなので、宿泊客は極端に少ない。この下の段に我々3人である。
千枚小屋は、8日にオープンしていた。
さあ、出発!!
小屋から、森林限界を越えるまでは急登であるが、森林限界を越えると、富士山である。
アップで。富士山を見るとなぜかうれしい。
双耳峰の笊が岳。
そして、目指す赤石岳には雲がかかっている。雲は切れそうだ。切れてほしい。
丸山と悪沢岳も待っていてくれる。
絶景を見ながら快適な尾根歩き。いい表情をしている。
赤石岳をバックにオー!!
登山口から約50分で、千枚岳山頂到着。
山頂から赤石岳を望む。手前が小赤石岳、奥が赤石岳。雲が切れて、山頂がクッキリ見える。
次は、丸山から悪沢岳に向かう。
山ガール4人が登ってくる。絵になる風景だ。
この辺りから、花が咲き始める。キンポウゲ。
グンナイフウロ。
シコタンソウ。
崖一面に咲いている。
ミヤマシオガマ。
イワベンケイ。
ハクサンイチゲ。
ミヤマオダマキ。
花を見て、山を見る。威風堂々南アルプスの盟主赤石岳、さすがだ。
ハシゴを下りる。
ミヤマシオガマもたくさん咲いている。
急な登山道を登って丸山に向かう。
赤石岳が、少しずつ向きを変えてくる。
悪沢岳が近づく。ボコボコした山頂が”悪”なのか。
絶景かな、絶景かな。
オヤマノエンドウの紫が山を活気づける。
淡い黄色のキバナシャクナゲが気品を漂わせる。
丸山到着。名前のとおりたおやかな山である。
千枚岳からの稜線を振り返る。
コイワカガミとキバナシャクナゲ。
悪沢岳に向かう。
岩を彩る花たち。
岩に咲くミネズオウ。
ヤマハハコ。
キバナシャクナゲの群落。
岩を越えると、
山頂のようだ。
荒川東岳(悪沢岳)到着。登山口から約2時間45分。ガスが出てきて、視界はあまり良くない。
丸山を振り返る。
ハクサンイチゲが凛として美しい。
また青空が覗く。しかし赤石岳を襲う雲。
花を楽しみながら、中岳へ。
ハクサンイチゲが群れる。
ミヤマシオガマも負けずに。
また青空が出てきた。青空は花畑を一段ときれいにする。
花、花、花・・・・
イワベンケイとオヤマノエンドウ。
イワベンケイとシコタンソウ。イワベンケイをこんなにたくさん見たことがない。
至る所に咲いているハクサンイチゲは山の主役かもしれない。
花畑の中を歩いて中岳に向かう。
写真ばかり撮っているので、なかなか前に進まない。
極楽浄土かな。(まだ、早いよ・・・・)
なだらかな尾根は快適だ。
岩肌に咲くからきれいなんだろう。
快適な尾根歩きとばかりはいかない。中岳への急登が立ちはだかる。
でも花盛りには変わりない。アカモノ。
タンポポとは珍しい。
アオノツガザクラも。
中岳手前の雪渓。ここでかき氷の時間としよう。上っ面の汚れた雪をかき分けると、
下から、真っ白なきれいな雪が出てくる。これをカップで掬い取り、コンデンスミルクでいただく。
冷たくて、ザラメ状の氷の触感がたまらない。コンデンスミルクもうまい。
キンポウゲ。
イワウメ。イワウメもあちこちに群れて咲いている。
中岳避難小屋が見えてきた。
小屋から10分ほどで中岳である。
中岳山頂到着。またガスの中である。
中岳を下りるとすぐに、前岳と赤石岳の分岐に出る。荷物を置いて、前岳に登る。
20分程で、シナノキンバイ咲く前岳山頂である。視界はない。
イワウメとオヤマノエンドウ。
オヤマノエンドウとハクサンイチゲ。
悪沢岳を振り返る。中央が荒川岳でその奥のゴツゴツした山が悪沢岳。
ショウジョウバカマなど見ながら歩いていると、
荒川小屋が眼下に見えてくる。左の尾根が赤石岳に連なる稜線だ。かなり険しそうだ。500m登りかえすそうだ。
荒川小屋に12時45分到着。遅い昼食を摂る。千枚小屋で作ってもらったおにぎりと、
この小屋のラーメン(1000円)を食べる。山で食べるラーメンは格別だ。たっぷりのラーメンのスープがうれしい。
一休みして、荒川小屋の裏手の急登を登る。
右の稜線を雪渓の上部まで登り、雪渓を渡ると左側の小赤石岳の稜線に出る。
急登を登って行くと、途中に、大聖寺平という平坦な場所に出る。これからの急登に備えて一息入れる。
雪渓を渡ると、小赤石岳が霞んで見えてくる。風が強くてとても寒い。きつい登りが続く。
やっと小赤石岳山頂が見えてきた。
赤石岳も近くなってきた。
後続組も登ってくる。
着いた、着いた。千枚小屋から9時間20分経過している。くたびれた。
赤石岳に向かう。40分ぐらいの行程だ。頑張ろう。
山頂はガスの中だ。大きな雪渓が急角度で横たわっている。雪崩れそうだ。
どんどん近づいてくる。山頂もクッキリ見える。大きな重量感のある美しい山だ。
遂に来ました、赤石岳山頂。小屋からの所要時間10時間。バンザイ!!
また、ガスがかかり、視界ゼロ。
灰色の世界。山を下りる。
頂上直下に赤石岳避難小屋がある。山頂から10分程度。到着時刻15時50分。
小屋には女性4人、男4人と、がら空きなのでゆっくり過ごせて有難い。
夕方、6時半ごろから雲が切れてきたので、赤石岳山頂からの展望を楽しむ。
その写真をご覧ください。
小屋から山頂を望む。
山頂に再度登る。
山頂からの展望。北側には、奥の右から千枚岳、中央の大きな山が悪沢岳、中岳、前岳の稜線が連なる。
今日歩いてきた尾根だ。
手前左が小赤石岳。
南側には、聖岳がどっしりと構えている。いい山だ。しかし明日の天気は雨の予報なので、
聖岳に行くのは無理だろう。
今回は、このまま山を下りることにする。
雲海に浮かぶ富士山。感動的だ。
小赤石岳と荒川三山。南アルプスの山には洗練された美しさではなく、
純朴なけがれのない美しさがあるような気がする。
大雪渓が目の前に横たわる。
聖岳が碧く暮れていく。不思議な色彩だ。
小屋に下りてきて、再度山頂を望む。今日一日が終わる。
花に囲まれて、南アルプスの雄大な稜線を歩くことができていい一日だった。
今回はこれでおしまい。
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