自然に恋して

春は山菜採り、夏秋はキノコ採り、春夏秋は山登り、冬はスキー、自然に恋する男がひとり

北アルプス裏銀座を歩く・・・(その3)水晶小屋~湯股温泉~高瀬ダム

2016年09月02日 | 日記
平成28年8月26日(金)晴れのち曇り一時雨

最終日は、竹村新道分岐まで戻って、竹村新道を下って湯股温泉経由で高瀬ダムに戻る。

朝からいい天気で、今日も気持ちのいい山行が期待できそう。

圧巻は、槍ヶ岳の裾を流れる滝雲に遭遇したことである。


ただし、竹村新道は、登山道があまり整備されていないところもあり、また急な下りが多くて

ブナ立尾根よりもずっときつかった。時間も10時間もかかってしまった。


<コースタイム>

水晶小屋5:10・・・東沢乗越5:55-6:13(朝食)・・・竹村新道分岐7:37・・・南真砂岳(2713m)

・・・湯股岳(2379m)・・・槍見石展望台12:40・・・湯股温泉晴嵐荘13:10・・・高瀬ダム16:20-40

・・・七倉17:00(七倉山荘で入浴650円)==長野IC==鹿沼IC==自宅23:00

               実質歩行時間10時間


では、写真をどうぞ!!


水晶小屋の夜明けです。


4時57分、餓鬼岳、燕岳方面が赤く染まりだした。


槍ケ岳、穂高連峰もシルエットが美しい。


水晶岳も赤い。


日の出だ。燕岳から日が差してきたのかな。手前は、野口五郎岳だろう。


富士山が微かに見えているのだが・・・・


槍ケ岳と奥穂高岳も赤い。こんな絶景を楽しめるなんて、一時ではあるが誠に贅沢な時間だ。


さあ、出発しよう。


左が鷲羽岳、右が水晶岳のモルゲンロート。


しかし、このモルゲンロートは本物だ。中央右の一番高い山の下にある水晶小屋も真っ赤だ。


穂高連峰のモルゲンロートを撮る。


水晶岳もここから見ると均整のとれた美しい山に見える。


槍ケ岳が近い。裏から見る槍ケ岳の山肌はホントに恐ろしく荒々しい。


小屋から1時間45分で東沢乗越に着く。景色を楽しみながら朝食とする。

小屋のおにぎりを1個ぱくつく。美味い。(小さいおにぎりが3個で1,100円)


これから行く稜線。


下りてきた稜線。


イタドリと槍ヶ岳。


お、滝雲の兆候だ。


雲が滝のように流れ出した。滝雲だ。珍しい現象なのだそうだ。


竹村新道分岐までは、昨日も通ったようにゴロゴロ岩の歩きにくい道が続く。


雲の流れが大きく見える。


左の大きな山(真砂岳)の中腹に分岐がある。左の稜線を行くことになる。


燕岳が正面に見えている。


白い花が終わったチングルマの綿毛が赤い。槍とのコラボ。


オヤマリンドウも盛り。秋だ。


ミヤマコゴメグサは可憐な花をいっぱい咲かせている。


緑の中の孤独なイワギキョウ。


中腹に分岐が見えてきた。


湯股温泉への分岐。竹村新道に入る。


中央に水晶岳、左に水晶小屋が見える。絵に描いたようなあの稜線を歩いてきたんだ。天空の回廊みたいだ。


槍ケ岳を見ながら、


どっしりした鷲羽岳を見ながら贅沢な山行である。
9月下旬に雲ノ平縦走を計画しているので、その時に鷲羽岳に登る予定だ。


展望のいい所に出た。カッコイイ山男が槍ヶ岳を背にして立っている。いい絵だ。


槍ケ岳を見下ろす感覚である。槍よりも低いのになぜだろう。


これからの縦走路が伸びる。また、槍の方に歩いていくことになる。


振り返ると、左側が今下りてきた稜線、右側が野口五郎岳へと続く稜線である。
白と緑と青が高山の雰囲気を醸し出している。


樹林帯に入る。


ガレ場をトラバースする。クサリもロープもない急なガレ場に緊張が走る。


再び展望のいい稜線に出る。


痩せ尾根を行く。右が崩れていて怖い。


歩いてきた縦走路を振り返る。いい感じだ。


あれが、南真砂岳だろう。分岐からでは一番高い山だ。


南真砂岳山頂だ。広くて平らな山頂で眺望抜群。


槍ケ岳がますます近い。


水晶岳と小屋も見える。あんなに遠くなってしまった。


一番右に野口五郎岳も見える。


さあ、またいくつかの小さなピークを越えて、


槍ケ岳の恐ろしい形相を眺めて、


燕岳などを眺めながら、


湯股岳に着く。分岐からすでに、3時間経過している。ここから晴嵐荘まで2時間10分ということは、
分岐から5時間10分かかることになる。分岐には4時間30分と書いてあったので40分遅れということになる。

二人ともかなり疲れていて、この標示板を見て意気消沈してしまった。でも歩かないと・・・・


ゴゼンタチバナの赤い実が応援してくれている。


しばらく歩いたが、あと90分だって・・・・


1時間歩いて滝見台展望台に着いた。槍は見えない。


これから、晴嵐荘まで30分の急な下りが続く。脚がふらついているので、木の根や石に躓いたら最後、崖下転落は
免れまい。木の枝につかまりながら慎重に下る。


やっと青い屋根が見えてきた。


晴嵐荘到着。やっとたどり着けた。


冷たいきゅうり(1本100円)トマト(1個300円)と冷麦(600円)の美味かったこと、美味かったこと。生き返ったよ!!
晴嵐荘のおばさんのやさしい笑顔にまた癒される。


50分程、休憩して高瀬ダムに向かう。吊り橋を渡り右折して林道を進む。


高瀬川沿いの平坦な道を歩く。


名無避難小屋がある。


高瀬ダムが見えてきた。ダムまで4000mと書いてある。え、そんなにあるの、と、また、がっかり。
そのうち、雨が降り出した。雨の中を必死でダムに向かう。


トンネルを抜けるとそこはダムだった。雨は上がっていた。10時間の歩行は終わった。
タクシーを呼び、七倉まで戻り、入浴して帰途に。


山はいつも楽しいが、辛い。


今回はこれでおしまい。


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