全国的に立憲野党は、振るわなかった。正直に言って、これほど、結果を出さないとは思わなかった。愕然としている。ただし東京5区、6区、8区は立憲民主党の候補が勝った。5区、6区、8区は、実は私が20年前後前に関わっていたところだ。だから言うのだが、普段から市民運動が活発だった。政党の共闘を超えて、市民運動という基礎体力があったから、勝てたのではないのか。私はそう思う。
8区は杉並区。ここの場合は、私は1990年から10年間お世話になった。お二人の区議の応援もやってきた。世田谷と目黒区もそれぞれ市民運動が活発だった。私はこれを基礎体力と呼びたい。
ともすると、選挙運動の中で、政党の指導が強すぎて、市民がひいてしまうことがあるようだ。こういうなかでも、持論と実行力を市民が持っていれば、強くなる。今回の8区は、山本太郎がでようとして、辞退に追い込まれたわけだが、それがかえって地元に求心力をもたせることになったのだろう。そうした緊張感は外部にも伝わり、広がっていくものだ。
金(利権)という餌を撒ける政権側と、ない私たち。この隔絶はいかんともしがたい。だとしたら、どうするかだろう。何をもって選挙運動を推進するのか、明確な一致がなければ、力が入らない。ここをお互いに確認していく時間が必要なのだ。
今回の選挙日程はその意味でも後れを取ったのだ。形式としての共闘合意が、市民の中に燃えだしたのが、遅かったところが多分にあったのじゃないか。
話は飛ぶが、沖縄3区の動きをみていても、オール沖縄と野党共闘の合意がきちんと確認されて動いたのだろうか。各地元の展開は、自民党の動きと比べて遅すぎた。ひとりひとりが反省点を出して次に生かしたい。1月に名護市長選があるから、私は余計にぴりぴりしてしまうのだ。