2022年9月27日、岸田内閣は安倍晋三氏の「国葬儀」を強行した。私は沖縄で、どれだけの半旗が掲揚されるのかを調べたいと思った。事前に地図上に掲揚されそうな場所を落とした。あるわあるわ。だが、実際に確認できたところは極めて限られてしまった。時間の関係と、体力の問題だ。
第一のターゲットは沖縄防衛局だ。嘉手納町の中心部にある。
真正面から。だらんとしているが、確かに半旗となっている。9:39
だらん。こればかりは風だのみ。ビル街の中だから。9:40
沖縄防衛局は、
「沖縄県には全国の米軍施設・区域(専用施設)の約70%が集中しており、我が国の平和と安全のために沖縄県の皆様には、様々な負担をかけている状況にあります。
このような負担を軽減するため在日米軍施設・区域の整理・統合・縮小に向けた様々な取り組みを行っています」(同HPから転載)だそうです。ありがたい組織らしい。
だがよく読めばわかる。「我が国の平和と安全のために」が目的語。沖縄県民の皆様は我慢してくださいなと。
因みに、防衛局は、北海道防衛局、東北防衛局、北関東防衛局、南関東防衛局、近畿中部防衛局、中国四国防衛局、九州防衛局そして沖縄防衛局と8つある。管轄面積を考えれば、沖縄がどれだけ密度(米軍・自衛隊)が濃いかわかるだろう。
沖縄防衛局のお隣に「嘉手納駅跡地」の碑がある。沖縄には戦前、軽便鉄道が走っていた。与那原線、嘉手納線、糸満線だ。沖縄戦で壊滅した。米軍が占領し、駐屯した。軍隊の論理だから、住民の足の便は放置され、交通機関は道路行政となった。1972年5月15日以降も同様だ。那覇市内を中心にモノレールができただけだ。9:40
沖縄防衛局の隣が、嘉手納駅跡地というのは歴史の皮肉だろう。この国に務める連中(官僚)にそんな皮肉を痛覚するような感覚をもっている人は誰一人いないのだろう。
お隣は沖縄県警嘉手納署だ。半旗でない。9:44 県警は半旗にしていないのだった。その後通った沖縄署も同じ対応だった。
要するに岸田政権は「国葬」「国葬儀」だと強弁したが、警察庁、都道府県県警にすら半旗掲揚を命じていないのだ。市民の批判を恐れたのだろう。まずは儀式をやってしまうことだと腹をくくったのだろう。悍ましすぎる。
ここで那覇市内に移動。
那覇空港へ。
那覇空港敷地の掲揚塔に3本が立つ。左から那覇空港ビルディングスの社旗、日の丸、沖縄県旗。ハッキリしない挙げ方だが、半旗だろう。弔意の表明にしてはきりっとしていない。11:20
今日も飛んでる民間機。11:23
陸上自衛隊第15旅団などはわかりきっているからパス。次はどこへ行くか。