ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け35年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

実りの秋が、「軍事演習の秋」になっている恐ろしさと悲しみ(20231103)

2023年11月03日 | 沖縄暮らし

 おはようございます。RD(レゾリュート・ドラゴン)軍事演習が終わったと思えば、今度は「自衛隊統合演習」が、11月10日~20日に始まる。その準備はあちこちで始まっているようだ。

 昔、11月3日といえば、学園祭・文化祭が開かれていた。実りの秋でもあるはずだ。ところが、いつのまにか「軍事演習の秋」に変わっているようだ。まだその分析を挙げられるほどの資料を私は得られていない。また読めてもいない。だが昨年を思い出すと「日米共同統合演習(実動演習)が全く同じ時期に行なわれた(10日~19日)。今年はこれを「自衛隊統合演習(実動演習」と言い換えている。米軍ばかりか、豪州軍、カナダ軍、フランス軍、ニュージーランド軍、フィリピン軍、韓国軍、英軍、独軍、NATO軍からオブザーバーに招聘すると防衛省は言っている。

 その詳細についてはなんとも分からぬが、大規模なものだ。自衛隊約30800名、米軍約10200名、他だ。オブザーバーとは「観察者」。「ご覧頂く」趣旨のはず。イギリス軍とは別の名称で共同演習をやっている。同日に行なわれる「海上自衛隊演習(実動演習(共同演習)」では米軍、オーストラリア海空軍、カナダ海空軍、フィリピン海軍との実動演習も行なう。

 こうした演習は、沖縄でも行なわれる。嘉手納基地や中城湾ほか。付随してなら多くの在沖米軍基地、自衛隊基地、各地演習場、演習海空域で行なわれるのだろう。分析については、別に書くつもりだが、嫌な時代になったものだ。悲しいし、怖い。

 11月3日は「文化の日」(祝日)。だがこれは明治天皇睦仁の誕生日をそう言ってきたものだ。ありがたくもなんでもない。戦後日本国の憲法は、第1章を「天皇」のままにしてきた。天皇は「総覧者」から「象徴」に変わったが、戦前も戦後も「昭和」などと言い続けてきた。文化を天皇の元に位置づけることほど人々を愚弄するものはない。文化とは人々(人民)の地域の総意(創意)で作られてきたものだ。「象徴」だ、「奉納」だと権力者に下々(「臣民」)が献上するかのような振る舞いは、可笑しな話しだ。笑えない。

 こうした油断が、戦後78年目にして、これほどの軍事化(「武力が正義」)を推し進めるところまで来てしまったのではないのか。軍隊とは人を殺して「なんぼ」の組織だ。それが演習とは言え、地域の中に浸透してくる。今年は民間空港や港湾も使う。岡山空港・大分空港・奄美空港・徳之島空港など。航空自衛隊の戦闘機がそれぞれ飛来するらしいが、真の目的はそこではないはずだ。岡山空港は岩国基地、大分空港は築城基地、奄美・徳之島空港は、馬毛島(種子島)に作る軍事基地などの補完であろう。戦闘よりも兵站・補給基地としての意義を認めてのことだろう。数機の戦闘機を派遣して、周辺の住民を騙し、市町村を騙すものだ。国家・国防に協力しない者は「非国民」だとの声が聞こえてきそうだ。

 私たちはこのまま指を咥えて静観するのか。毅然として反対の声を上げていくのか。美味しいものを食べれる国にしていきたい。餓死がでるような国に、世界にしたくない。戦争はウルトラリアルなものだが、私は平和こそリアルなもの・ことにしていきたい。子どもたちの歓声が聞こえる地域を保ちたい。総破壊していくような政治を打破していかなければ、もう私たちは、後がないだろう。

 私はあいにく、父の13回忌で10日~12日、東京に行っている。何処で何と遭遇するのか分からぬが、油断できない。だからカメラを持っていく。重いんだなこれが。



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