ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

沖縄の憲法講演会に行ってきました(20230503)

2023年05月03日 | 考え直すために

本日は2023年5月3日(水)晴れのち曇

 本日は名護から3名で行きました(無論、他の名護市民も来ていたことでしょう)。会場は浦添市のアイム・ユニバースてだこ大ホール。ロビーが広くて明るかった。

 冒頭に、沖縄県憲法普及協議会会長代行の加藤裕さん(弁護士)が「憲法を巡る状況について」概括的に話されました。最高法規である憲法が政権によって無視され、敵基地攻撃能力により、国是が180度替えられていることを指弾されていました。憲法は権力者を縛るものですが、これが逆転してきている。立憲主義が踏みにじられているのです。

 次に「ミサイル配備から命を守るうるま市民の会」の報告を宮城英和さんが、縷々述べていました。この一年余りの経過説明であり、うるま市長のミサイル配備無視を許さない取り組みが呼びかけられました。市政こそ、軍事化から市民の安全を守る責任を有するはずですが、無視を如何に跳ね返していくのか。まだまだ無関心が世間を覆っていますが、これを跳ね返していかなければなりません。

 学習会を行なってきたと、伊波洋一参議院議員によるミサイル配備の問題、屋良朝博前衆議院議員による講演、そして山本英夫による「市民と学ぶ軍事研究」もご紹介いただきました。前のお二人と比べたらヤマヒデなど知名度も雲泥の差ですが、軍事知識の基礎を学んだとご紹介いただけたことは、幸いでした。

 軍靴に覆われていく沖縄にあって、何が大切で、何をしなければならないのかを私ももっと前向きに手がけていきたいと気を引き締めていきます。

 講演「新たな戦前を迎えないために~教育とメディアの意味を問い続けて」を斉加尚代さんがお話しくださいました。彼女は関西のテレビ局のディレクターです。10年以上前からこの問題を追ってきたようで、自民党と維新が推す新しい日本(国家)のために奉仕する教育を推進している人、抵抗している人への取材も交えて、どうなってきたのかを整理してくれました。歴史を問い直すことの意味は大きいです。「国家・国民」の中に封じ込められてしまえば、同じような過ちを重ねていくでしょう。

 沖縄における教科書問題にも触れながら、「集団自決」に言及されていました。歴史をねじ曲げる力が強まっているとき、教育とメディアに携わる者は、こうした動向を凝視していかねばならないと、普通に、本気でした。

 メインの話しが教育とメディアでしたが、骨太で、軍事化を許さない基板として大切なのだと、さらっと語るところが、なかなか凄い方でした。

 私はご著書も映画(「教育と愛国」)も見ていなかったので、けっこう驚かされました。あの関西にあっても骨太の人はいるんですね。

 最後に集会宣言が朗読され、全体化されました。ここまでむしり取られた日本国憲法ですが、だからこそ、私たちが何をよりどころとして取り組むのか、再構築していかねば成りません。日本国憲法の限界を語るだけでは、無意味ですから、日本国憲法を如何に読み直すのかが問われています。私たちが生きている場から、日本国憲法も平和も、民主主義も取り戻していくことが重要ですね。

 



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