私はメンタルチャットの管理人

メンタルチャットでおこるさまざまな非日常

微妙だ

2018-12-14 11:54:40 | メンタルヘルス
パンツが見える。羞恥心の現代史 井上章一著 朝日新聞社刊 2002年5月初版 を読み終えた。タイトルにも書いたが微妙である。資料としての価値は高いのだがなにせ 題材がパンツである。それも女子の・・・ おまけに井上氏の話は読みにくい。爪の先ほどの疑問を広げていくのだが 話が何度もぐるぐる回りして その話はさっき読んだ・・となる。まあ明治以降の女子のパンツの話だから仕方ないのだけれど読みにくいったらない。まあ このぐるぐる迷路感は2015年にベストセラーになった氏の京都嫌い・・でも見られるのだが あっちは 京都中華思想から離れていくのに対し こちらはどうしても白木屋火災から離れられないようで すっきりしない。京都嫌いで井上氏に 昔嵯峨のお百姓さんがうちに肥汲みに・・と言った中京の旧家の旦那というのは 杉本家の当主で洛中生息を書いたエッセイストの杉本秀太郎氏である。まあ 杉本氏も京都中華思想だけど それを本に書いてまで恨むというのはどうしたものか? もう50年近く前の話なんだが。さて 井上章一氏 どういう経歴の人か?と調べてみたら 生まれは京都市右京区だから生粋の京都人(杉本氏に言わせれば嵯峨なんか京都じゃない・・てことなんだろうが)で 京大工学部建築学科卒、同大学院 京大人文科学研究所助手の後、国際日本文化研究センター教授だそうだ。分類すれば建築史家、風俗史研究者らしい。確かに結構な数の著作はあるのだが 京都嫌いと本書しか読んでないがこの人の話は疲れる。正直 こういう展開なら授業なんか受けたくないくらいだ。ライターの某永江朗氏のときどき京都人自慢もスノッブで嫌いなんだが 井上氏はこんがらがったスパゲティみたいですっきりしない。ただ さすが京大の物書きだけのことはある。膨大な資料をあたってまとめたのはさすが・・としか言いようがない。残念なことに昭和30年代以降の調査が甘いというか 調べ切れなかったのだろうが そこらへんは舌足らずの感が強い。ズロースはいいとして 2002年に出た本なのに 最後までショーツと言わずパンティと書いてるところなんかあー頭の固い昔の人だな・・と思わせる。ワコールの旧社名が和江商事だったのを知ったのは収穫。上野千鶴子氏のスカートの下の劇場についても触れられてるが あちらの方が出たのが古いにもかかわらずすっきりしているのは面白いところだ。結局 学者の書いた難解な本 中身は単純だが・・に尽きる。さて 本書買うかどうか迷ったがamazonのマケプレで送料込み372円なので 資料として面白いのでポチった。どうも井上氏は白いズロースに絡めとられているようであるw
コメント
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