ちょっとブレイクというと珈琲である。コーヒーではなくて珈琲。もちろんカフェなんか無かった時代だから喫茶店である。高校時代 デートでよく使ったのが津の喫茶店 津新町のタカノ 隣が同じ経営のスパゲティ屋だが普通のスパゲティでなくカレースパのお店。あえてパスタ屋と書かないのは メニューがカレースパがメインで これが茹で置きしたスパゲティを炒めなおすのでコシが無くてふにゃふにゃなのであるw アルデンテ・・ってなんだ?というわけ。 学校行く前にまずはモーニング・・って ある意味不良だが 学校は県下一の進学校だったけどw あとよく使ったのが家の近くの塔世川の川べりにあったリバーサイドってお店 ここではレスカ まあレモンスカッシュだ・・と言ってもわからんだろなぁ 昭和の飲み物である。あと琥珀・・って店の奥が雀荘になってたところ。カレー頼むとククレカレーだったしw で そこのトイレ 雀荘と共用なんだが小便器の前に短冊が貼ってある。で 歌が一首 ”心して壷の外にはこぼすなよ 吉野の桜も散れば汚し” まあ駄洒落だけど 吉野と言えば関西では桜の名所なのである。さて京都に出てからは河原町の蝶類図鑑とか三条のビッグボーイ 四条のマンホール 荒神口のしあんくれーる・・とジャズ喫茶べったり。東京出てきてからは 吉祥寺のJAZZ喫茶でFamilyがメインだった(A&Fとかサムタイムとかも行ったけど)わけで(仕事帰りに寄るから珈琲では無くサントリーホワイトだが) 昭和の喫茶店文化どっぷりなのである。京都は 最近ではおされなカフェとか増えてきたけど でも未だに喫茶店文化だ。JAZZ喫茶はJASRACの横暴と若者の嗜好の変化でみんな消えちゃったけどね。三条のイノダ 寺町のスマート 河原町の六曜社 百万遍の進々堂 西陣の静香みんな激動の時代を生き延びて老舗と呼ばれている。まあ昨今のおされなカフェというのもいいのかも知れないけど あたしは昔ながらの喫茶店が好き。近くの常連が煙草吸いながら新聞読んで情報交換しつつ朝ののんびりした時間を過ごす・・そういう雰囲気が好きなんだが・・もっとも最近のカフェは全席禁煙のところばかりだし 喫煙者には肩身が狭いというのもある。珈琲好きなら喫茶店行こうよ!と言いたい。あーイノダのモーニングはお得感満載である。
京都に行ったのは 部屋探しだ。山科の350万の2Kの中古マンションと 出町の4万円の賃貸を見に行った。洛中だと20平米くらいの1Kの中古マンションが520~640万くらい。東京の今の部屋から考えたら恐ろしく高い。で洛中はとりあえず置いといて 30平米ちょいの山科の中古を見に行く。駅は地下鉄の御陵だ。駅の周辺・・てもなーんも無いのだが お目当ての物件は駅からそこそこ歩いて山の方。あらかじめストリートビューで見て お店もなんも無いよなーと思いながら歩いて行ったんだが本当に何も無い。まあ業務スーパーはあるけどそれだけじゃどうにもならん。物件は山の斜面にへばりつくように階段状に建ってるのでエレベータなんか無い。それに古色蒼然としてるわけで だてに値段はついてないよなーと思う。生活は不便だ。で洛中に出るのに毎回電車代がかかるわけで・・うーむである。まあ隣は滋賀なんで京都らしさは何も無い。竹林があるくらいである。350万・・て言えばBMW1台くらいの値段だがめげたw そういやほっつき歩いてる途中でコンビニで煙草吸ってたら 駐車場に神戸ナンバーの赤のポルシェ パナメーラが入ってきた。運転してたのは30代くらいの若奥さん風。あーお金もちなのねぇ・・と思う。パナメーラSだから1600万くらいの4ドアのスポーツカーである。あたしもスポーツカー乗りだけど どうもドイツ車は嫌い。若いころはフェラーリの308が328を買うぞーと資金の充てもないのに漠然と思ってたのは内緒である。結局腕もなけりゃ資金もないし そもそも似合わないことに気がついてからは やっぱり英車だろうなぁ・・と思う。盛大に壊れる英車だけど ロータスのエリーゼのフェーズ2とかケータハム7の1700SSあたりが究極の目標だったりしたわけだがw さて戻る。で気を取り直して 出町の1Kの賃貸を見に行く。家賃4万で共益費が3千円だから 電気ガス水道入れて月5万・・これとて贅沢だな・・とは思うが問題はそこではない。ロケーションは最高 出町枡形商店街まで数分 京阪の出町柳までは鴨川にかかる橋(正確に言えば 加茂川と高野川が合流して鴨川になる最後のところだが)を越えれば すぐ 下鴨神社までは15分くらいか・・が・・・である。昔の京都の学生下宿ってこんなだったよなぁ・・と思うような代物である。一応鉄筋のマンション風だが 半間くらいの細い通路を入っていくのだが ドアも何も無くいきなりカーペット敷きになる。で 左手に大きな下足箱。で館内は土足厳禁 スリッパでお願いします・・の張り紙。昔の学生下宿ですら玄関はドアはあったぞ。それすらない。で開放廊下があるのに館内スリッパ!一応パーテーションはあるけど それは無いだろう。ベランダも無いので洗濯物は屋上の共同物干し 台所は二人入ったら身動きが取れない狭さにカウンター下にビジネスホテルより小さい冷蔵庫とクッキングヒーターである。当然 食器棚なんか置けないし洗濯は 共用の洗濯機+乾燥機だ。収納は半間の押入れしかないし これでどうやって住めと・・・まためげたのである。今回は京都の宿と大阪京橋の実家と両方使ったのだが 面白いことに気がついた。京橋の実家って嫁はんの実家なんだが 4LDKのマンション。そこから京阪の京橋駅まで歩いて10~15分 ラブホテル街を抜けて行くので 子供にはよろしい環境では無いけどw で京阪の特急って特急料金いらないから それに乗れば出町柳まで52分 470円である。東京の部屋から新宿に出るには 500円未満で時間は50分少し切るくらい。なんだ 新宿ぐらいの近さか・・と思ったら急に近く思えた。現に弟が京都のホテルまで通勤してた位だし 大阪と京都って普通に近い。で思った。希望の物件が出てくるまで気長に待とう・・と。大阪の実家と京都のゲストハウスを使えばそれで当面問題無しなのである。いつまで生きてられるか知らんけど 病院の関係で京都に完全移住は無理だし 値段的に手が届かん。まあ無理だよなぁ・・というのが正直なところである。買わなくても東京-京都-大阪の3都生活も悪くないかなぁ・・と思うのである。
ご飯する相手は チャットのメンバさんで 昔彼女から家電を譲ってもらったことがある親しい関係である。さて 三条なんて観光スポットに行って 貧乏人のあたしがどこでご飯するのか?と言えば シェーキーズの新京極店のランチバイキングであるw 京都まで来て京料理でなくてピザの食べ放題かよ?と言われそうだが ここは恐ろしくコスパがいい。11~16時までに入れば750円で5種のピザ+4種のパスタ+フライドポテト+カレーが食べ放題w 友人には悪いけどあたしの懐具合からすればこれぐらいが身の丈である。390円足せばドリンクバーがつけられるけど つけちゃうとコスパが悪い。ピザの食べ放題というと東京多摩の昭島にもあるのだが そこは焼きあがると客席の間を回ってサーブしてくれるスタイルだが ここはカウンターに焼きあがりました~と置いておかれ それぞれがプレートを持って取りに行くスタイルである。焼き上がりのは普通に美味しいのだが 時間がたって冷めてるやつを取ると 冷めたピザの言葉にもあるように 食べれたもんじゃない。 シェーキーズのは薄い生地のパリパリタイプなので冷めるとクラッカーを食べてるみたい。パスタは湯煎されてて ちょい硬めだが それなりに美味しい。ポテトは1センチ厚くらいで普通に美味しい。カレーは肉の姿が無くインゲンばかりが目に付くけど 750円で昼の定食並みの値段でピザが食べれるなら文句のつけようが無い。新京極店だが店は三条通と新京極の当たったところの2階だ。席がアメリカンダイナーみたいに高い位置にあるのでくつろげないけど まあ値段考えたら文句は言えない。総じて若い人 まあ食べ盛りの学生やカップルが多いのだが 一人でもくもくと食べてるおじさんがいたりする。観光客の姿が無くて静かなのはいい。 もっとも京都まで観光に来てピザの食べ放題なんかでご飯してたらアホだがw ドリンクバーつけないで水で我慢したので お茶行こうよ・・と新京極のドトールに移動。しかし新京極も変わった。昔は観光客向けのお土産屋さんが幅をきかせてたんだが 今はブランドショップとおされなカフェと外国人向けのスーベニアショップだらけである。もっと変わったのは寺町の電気街で 老舗のヒエン堂なんかとっくに無く エディオンのビルとPCショップが3軒残ってるくらい。当時オーディオショップがひしめいていた面影はどこにもない。寂しいかぎりである。まあ寺町京極は昔のまんま・・というかどことなくのんびりしているけど。で ドトールだが トイレに行ったら個室が2つ この時点で嫌な予感がした。一つは女性用 もう一つは男女の表示がある。もうこの時点で嫌な予感的中 ドアは奥に開くタイプだ。で当然洋式である。そこまではいいんだが 右側の邪魔な位置に手洗いがついてるわけで 苦労して中に滑り込んでいろんなものをよけながら ドアを閉めるというおそろしく窮屈な代物。入り込むだけで苦労したので 鍵かけ忘れて ドア開けられるおまけつきw せめて外開きにするとか もう少し広いスペースを確保できなかったのか?と激しく疑問である。まあドトールである。友人はロイヤルミルクティー330円だが ティーバッグ漬けたままだよ? まあ値段相応と言えばそうなんだが これならコンビニコーヒーの方がマシ。テーブルも狭いし荷物の置き場所も無いし窮屈・・ったら無い。あたしは喫茶店文化で育ってきたので そりゃ綺麗になったかも知れんがもう少しなんとかならんのか?と思う。あとトイレの掃除の間隔はもう少し密に。汚れてるぞー。新京極といえば京都観光の顔でもあるんだからなんとかしろよーと言いたいのである。
友人とご飯する約束をしたので 寺町通をふらふら歩いて向かう。友人とは倒れる数年前に会ったのが最後だから もう5年くらい会ってない。さて 今回は少し時間があったので 通り道なのでライターの某永江朗氏が御所南に買った自称ガエまちや・・を探索に行った。京都移住を考えてるので 氏の そうだ京都に住もうは古書で買った。100円だったかな。面白いかな?と思ったのだが カタログ雑誌みたいでつまらなかったのだが 財力にものを言わせて京都 それも洛中の別荘である。家自体に興味は無かったのだが 洛中に住みたいあたしとしては どんなところなんだ?という興味があったわけ。そうだ京都に住もう・・では正面の写真と中の写真が載ってたのだけど 外観は別として中は北欧の別荘風スタイルで これじゃ町家の意味が無いよなー・・と思ったのは事実。で 場所がよくわからなかったのだが ときどき京都人・・は図書館にあったので借りて読んだ。ここで ガエまちやが新烏丸通と新椹木町通の間にある・・とある。この二本の通は丸太町通から二条通までの短い南北の通だからエリアはぐっと絞られる。寺町通の東側の通だ。で 探すの苦労するかなぁ・・と思ったのだが 丸太町越えて左手が下御霊神社なので 南側から新烏丸通を目指して東に入ったらあっけなく見つかった。ちょうど下御霊神社の裏である。新烏丸から医院があって契約駐車場があって で ガエまちやである。新椹木町通の角は美容院。写真で見てたし門柱に表札があったからすぐわかった。お金をいっぱい注ぎ込んで 氏思うところの京町家を再現したっぽく 軒下にはご丁寧に魔除けの鍾馗さんがついてるところなんか 本と同じで苦笑してしまう。まあお金あるんだから好きにすればいいと思うがなんだかなーである。まーそれはどうでもいい。場所は中京だから商家の中にあるわけで 値段は書いてないけど ロケーションから言えば23坪だが4000万は下らんだろうな・・という場所である。それをスケルトンにしてフルリノベーションしたんだから最低でも2000万以上はかかってる。つまりガエまちやって最低でも6000万以上する代物なわけ。それをポンとキャッシュで払えるってどんだけリッチなのよ?と呆れるやら感心すやらw スケルトンにしてリノベーションするのは全部壊してしまうと建蔽率の関係で小さいものしか建てられないからである。すげー ライターってこんなに儲かるものなのか・・って感心するが。洛中だと70平米くらいの中古マンションで普通に4000万超えるんで 当たり前と言えば当たり前。今京都で部屋探ししてるので 大体の物件の値段は見えるようになってきたのだが 洛中は半端なく高い。あたしみたいな貧乏人にはとても手が出る代物じゃないw 環境はいかにも京都だが 前の通は氏が言うような京のかど掃きするような道ではない。したとしても三間くらいのものだw 近くに生鮮食品を売ってる店は無いから 生活するにはちょっと不便だろうな・・と思う。まあ三条まで15分くらいだから当然と言えば当然かw