井形慶子はこれで最後。なぜイギリス人は貯金500万で幸せに暮らせるのか?イギリス式中流老後のつくり方 井形慶子著 講談社刊 2016年初版 本書 前書きの時点でもう結論が書いてあるw 英国では住宅・貯蓄・年金などの資産を総括して500万以下なら手厚い社会保障があり老人ホームの費用なんか全額国費らしい。資産200万以下なら車があろうが生活保護で十分暮らしていけるそうである。最初に結論を書いちゃってるので 前書きの後は いかに豊か(精神的にだ)な老後を送ってるか B&Bのオーナーや映画スター 農場主の話でだらだらひきのばして 最後は素敵な友人と社会奉仕で・・としめくくる。まあ 最後の部分はいいけど どれだけ引き伸ばせば単行本にできるか?というのを意識して書かれた本である。しかし井形氏の本というのは どれを読んでも上から目線の どう?私見る目があるでしょ?これが本物よ?英国は最高よ・・という感じで どの本も金太郎飴状態である。どこを切っても あたしはすごい・・という断面が出てくるから恐れ入る。更には 昨日お花見もかねて図書館まで行ってきたのだが 井形氏の本は43冊収蔵されてるのだが 39冊が貸し出し中。残ってる4冊を借り出して来て昨日・今日と読んだのだけど どれも内容が変わり映えしないのである。ラーメンで言えば味噌か醤油かとんこつかくらいの違いしかない。あたしの街は文教都市なんだが こんなつまらん本を39人も借りてるのか?と呆れる。まああたしもこないだから6冊借りてるからえらそうなことは言えんのだがw
私見る目があるでしょう自慢の本。エブリマンが教える生き方の知恵 イギリス式昔ながらの小さな暮らし 井形慶子著 宝島社刊 2013年初版 これも紙質がよく半分は風情のあるきれいな写真だが126ページしかないのに1300円 内容は英国のコットン・ウールの服のよいしょばかりである。あたしみたいな庶民は 何十万もするような英国生地のジャケットやコートには縁が無いので まあ中国だのベトナムでも感性にあえば何でもいいのだが 井形氏はそうでないらしい。英国が・・歴史と伝統に裏打ちされた英国の服がいいのはわからんでもないが 全てにおいて勝ってるか?と言えば実はそうでもない。アウトドアやってる人なら 新素材のウェアやギアを多用してると思うが そりゃ伝統や風合いは無いかも知れないが 過酷な環境ではウールなんかより(アンゴラでもだ)数倍も高機能である。あたしも英国は好きだが何でも英国一番!みたいな視野の狭いところが無いから 新興国だろうが米国生まれのデニムだろうが 自分の感性にあったもをチョイスするし 機能性優先なら自然素材よりも化学繊維を選ぶ。まあダウンだけは別だがw 井形氏のように街中をうろちょろするだけなら伝統の質のいい素材っていいのかも知れんけど この人TPOという言葉知ってるのかしらん?と思う。まあ好きでやってるんだから自分のフィールドの中で好きに言ってりゃいいかとは思うけどねぇ。どこぞの大統領と言ってることと変わらんような気がする。というわけで本書も 図書館で十分。古いもの・・というか代々受け継がれてきたものにはそれなりの良さはあるのだけれど まるっきり真似してもそれは猿真似・・というのではないだろうか?と思う。そういうあたしは京都が一番・・て思う偏った日本人だがw