8月31日付のブログにてご紹介しました那須町の新築現場の方も着々と
工事の方が進んでおり、お約束しているお引き渡しの日まであと2週間。
現場の中では、大工さんが残っている木工事を早く終わらせようとがんばって
くれているその脇でクロス屋さんが下地処理を行い、そうこうしているうちに
畳屋さんが畳の寸法を測りにきて、その入れ替わりで今度は建具屋さんが
襖の寸法を測りにきてと・・・。
そして、屋外では足場屋さんが足場の撤去作業を行いながら、左官屋さんが
玄関のタイル工事を行い、その脇では設備屋さんが浄化槽の設置工事を
行って・・・と、今現場はまさに戦場のようなにぎわいです。
(さて、ここまで「屋」という単語が何回出てきたでしょうか?)
10月27日の状況(今まさに足場の撤去が終わったところです)
浄化槽の設置工事もはじまりました(まずは穴掘りです)
合併浄化槽
敷地内処理槽
左官工事中です
工事の終わり間際はいつもこんな感じでとても慌しいのですが、8月30日
が上棟だったことを考えるとここまで約2ヶ月、かなり早いペースでの仕上り
となっています。
ちなみに、弊社での平均的な工期は坪数や仕様にもよりますが、
◇基礎工事開始からお引き渡しまで ・・・約3.5ヶ月
◇上棟日からお引き渡しまで ・・・約3ヶ月
位ですので、今回は結構がんばっていると思います。
こちらのお客様の場合、本当はもう少し早くお引き渡しする予定だった
のですが、あることが理由で工事の開始が遅れてしまいました。
その理由とは・・・『地盤改良工事』です。
いくらしっかりした建物を建てても足元が不安定では意味がありません。
そのため、新築する際にはまずはじめに敷地の『地盤調査』を行います。
(もう当たり前ですよね)
その地盤の調査を行って特に問題がなければ一安心なのですが、
○購入前は畑だった場所や雑木林
○河川の脇
○湿地帯
○これまで一度も建物が建ったことがない場所
といった場所に新たに家を建てる場合に地盤調査を行ってみると、『地盤の
改良が必要』という判定結果が出ることがあり、そうなると私達施工する側
はもちろん、お客様も頭を抱えてしまうこととなります。
というのも、その地盤の改良工事を行うには約50万から80万もの費用が
かかってしまうからです。
(※改良工事の費用は建物の大きさやどのような改良工事を行うかによって
金額が異なります)
今回こちらのお客様の場合、残念なことに『地盤の改良が必要』という判定
結果が出てしまったので、基礎工事を行う前に地盤改良工事を行うことと
なったのですが、地盤改良工事の工法は大きく分けて、
①表層改良工法
②柱状改良工法
③鋼管杭工法
この3つに分けられ、お客様の地盤の状況に合わせて必要な工法を選択する
こととなります。
ちなみに、上記の各工法についてもっと詳しくお知りになりたい方は、今回
お世話になりました「ジオテック(那須土木)」さんのHPにとても分かり
やすく解説されていますのでご参照ください。
コチラです!→ 地盤補強工法について
今回こちらのお客様の場合は『柱状改良工法』で改良工事を行い、
その時の様子がコチラです。
地面の掘削とセメント系固化材の注入を同時に行う建設機械
遠くから見ると・・・(結構デカイです)
地面に注入するセメント系固化材とポンプ車
こんな感じで穴を掘りながら同時に固化材を注入していきます
できあがったばかりの柱(まだ柔らかい状態です)
改良工事完了(今回は合計28本もの柱を地面に埋め込みました)
こんな感じで改良工事は行われ、工事自体は2日もあれば終わります。
その後3日から4日養生期間をおいてから改めて基礎工事が始まります。
ということで今日は地盤改良工事の様子をご紹介してみましたが、皆さんの
ところの地盤は大丈夫ですか?
以前、お客様に「うちは地盤は大丈夫だから地盤調査しなくていいよ!」と
言われたことがあり、そのお客様に理由を聞いてみたところ、
『隣り近所にきちんと家が建っているから』
という答えが返ってきて返す言葉に迷ってしまった経験がありますが、
隣り近所にきちんと家が建っているからといって我が家も大丈夫!という
ことにはならないんですよ。
(もしかしたらお隣りさんも地盤改良工事を行っているのかも・・・)
まずはきちんとした地盤調査を!
以上、木村でした!