ちょこ歴旅

歴史旅…というほどじゃない、気楽な史跡巡り備忘録
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小田原提灯ぶら下げて

2014年12月16日 12時07分38秒 | 散策、お出かけ
え~っさ、え~っさ、えさほいさっさ♪
お猿の駕籠屋だほいさっさ♪
日暮れの山道、細い道、
小田原提灯ぶらさげて…。

先日、小田原城へ行ってきました。
江戸を例外とすれば、小田原はまさに
関東を代表する城。
一度は訪れたかった城の一つです。

さぁ、さっそく関東の名城にレッツゴー!
まずは北西のJR線の側からではなく、
ぐるっと南東側に
回り込んで大手筋から入城。

二の丸隅櫓(昭和9年復興)と水堀。

小田原城は伊勢新九郎(早雲)を祖とする
関東の覇者、後北条氏の城として城下町を
惣構えと呼ばれる濠で囲んだ巨城.
かの武田信玄や上杉謙信でさえ攻め落とせ
なかったんだとか。
そんな戦国時代を代表する巨城も豊臣秀吉
の小田原征伐(1590年)で開城しました。

現在残るのは、徳川家康の腹心である
大久保氏の時代に規模を縮小しつつ近世城郭
として整備された姿の名残り。
現在、整備事業が進み、大手筋の門などが
復元され、その魅力は増しています。

馬屋曲輪に入る馬出門(平成21年復元)。

馬出門をくぐります。

画像に写ってませんが左折の枡形内側に
冠木門があります。
さらに正面に銅門の枡形、右手奥に天守
という見どころ。

続いて銅門(あかがねもん)の左折の枡形。

手前は埋み門形式、奥左手に渡櫓門
(平成9年復元)

さぁ、いよいよ本丸へ。

朱色の橋の欄干と常盤木門の枡形の組み
合わせもいい感じ。
もとはこの橋の下に内堀が巡っていた
そうです。

二の丸から本丸に向かう常盤木門。

本丸の正門に相応しい大型の渡櫓門
(昭和46年復興)

常盤木門から本丸に入り、いよいよ
天守とご対面~。

昭和35年に鉄筋コンクリートで復興された
三重四階の天守は、江戸時代の雛型を基に
しつつも最上階に廻縁が付けられるなど、
忠実な再現ではないようです。

それでも、その廻縁からの相模湾の眺めは
なかなか。

ちなみに、復元は古写真や図面、発掘調査
など学術的に検証したうえで再建すること、
復興とは資料を参考にしつつも一部変更して
再建すること。

天守内部を見学した後は、天守の周りを
ぐるっと一周。

天守は付櫓が付くなど、角度によって見え方
が違う。
一粒で二度美味しい…。


裏手は高い土手状になっており、関東大震災
で崩れた石垣が痛々しく残る。

都心に近いこともあり、城下町はすっかり
面影がなくなっていますが、城下町を復元
する計画もあるとか。
整備が進めばまた来たいな。

ところで、秀吉に降伏した後北条氏の子孫は、
わずか1万石の小藩ながら、現在の大阪狭山市
にある狭山池付近に陣屋を構え幕末まで続いた
そうです。
隣の堺市に住む私もちょっと親近感が湧きます。


~今回の甘いもん~
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103(神奈川)小田原 ういろう
104(神奈川)小田原 梅太郎
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