自分探しが止まらない (ソフトバンク新書) | |
クリエーター情報なし | |
ソフトバンククリエイティブ |
素晴らしい考察だと思う。
「自分探し」は、逃げと言えなくもない。
非日常に身を置くことは、客観性を得る点において有益だと思うがそれも逃げと言えば逃げ。
そう思っていたし、この本もだいたい同じスタンス。
論点はそこではない。
この本は、いかに、自分探しが、自己啓発とリンクしており、産業となっていることを実例をもって明らかにする。
高橋歩氏からはそんな臭いがしたが、自己啓発との関係性には、目から鱗が落ちた。
「自分に会った仕事なんかねぇんだよ。
あたりまえだろう、世の中にテメー向けのもの何か一つもねぇ。
自分を合わせるか、相手を合わせるしかねぇ。
ちょっと考えりゃわかるだろう。」
と僕は思う。
少し、社会を俯瞰できるようになった気がした。