それが一番の問題

概要は後からついてくる

これで駄目なら カート・ヴォネガット(著)、 円城塔(翻訳)

2021年06月01日 | 


苦しみ、悲しみ、不安を乗り越えて笑顔でいる人は聡明だと思う。
不景気な顔をした学者よりも、明るく語れるおっさんの方が人生・社会に有益かつ幸せなんじゃないかと常々思う。
どんな局面でも、どうすれば良いかわかれば、明るくふるまえるのだ。例えそれが完璧な解ではなく、諦めを伴っても。

そのとてもわかりやすい例。

困難なんて笑い飛ばせる知性と強さが欲しい。

文章から受ける感覚に浅田次郎さんと共通する部分がある気がする。
PEN(国際ペンクラブ)の空気感なのかな。
たしか カート・ヴォネガットさんも浅田さんもしていた気がする。

ペン(文字、文章、小説、言論)はいいな。やっぱり好きだな。

音楽も大好きだけど。
カート・ヴォネガットさんも本書の中で音楽は美しいと言っているし。

コミュニティが大切だとも書いてある。
僕の場合は自分を育ててくれたコミュニティに
give backしたいと思ってる。あわよくば、
そこの住んだり、関わっている人たちが楽しくなる形で。

その方がこのクソッタレてて寂しい人生が、
少しはマシになるんじゃないかと思う。
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さよなら未来 若林惠

2021年06月01日 | 


僕にとっては刺激的な内容だった。恥ずかしながらWIREDはほんのたまに買っていただけ。佐久間裕美子さんのヒップな生活革命→だえん問答→こんにちは未来という流れで行き着いた。今さらながら若林さんが編集長がだった頃のWIREDのバックナンバーを買っている。(まだぜんぜん読めてないけど)。

著者の若林恵さん。少年時代の2~4コ上の先輩というか、ファミレスで好きなものを注文させてくれた友達のちょっと悪いお父さん的な感じがする。
他の地元の猛者どもから守ってくれるわけでも、全能の知恵を授けてくれるわけでもない。一生の師にもおそらくならないだろうと思う。それでも大きな影響を受けていると自覚している。

あたかも地元の先輩や身近な大人のような感覚がするのは、職業がそう遠くないからだと思う。僕は編集者ではないが、広い意味でのプロデューサー的な感じ。僕は自分の立場に歯痒さを感じるけど、若林さんの活躍を目にすると少し安心する。同じ道の先を行っている先輩の感じ。若林さんのレベルには到底かなわないけどね。若林さんもいろいろ自分のキャリアなどについて、考えながら(迷いながら?)生きているのではないかと思うが、勝手に親近感と安心感を覚えている。

本書は2回読んだ。WIREDの巻頭用の編集長からのメッセージエッセイ的な文章が多い。そのため、トピックは当時の特集によって異なり、頭の切り替えにエネルギーを使用する。エッセイ集的であり、つまり一冊を通して何が言いたいというわけではないと思う。それだけに、受け取る視点や知識がたくさんある。お金持ちの宝石箱みたいに。その宝石はどれも刺激的。本当の財産は頭の中にあるのだ。

「こんな考え方もできる」、「実はこんなことだったりするのでは」、「この人が過去に言ったことは、今日の課題に於いてはこのような示唆をしていると捉えられないか」とか、少し刺激的、そして少し前を見据える癖を僕にくれた気がする。

たまに少しずつ読み返していきたい。
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