それが一番の問題

概要は後からついてくる

男どき女どき  向田 邦子

2011年01月31日 | 
男どき女どき (新潮文庫)
向田 邦子
新潮社


エッセイと短編小説。

太田光が作者の向田邦子絶賛していたのを覚えている。

観察眼が鋭い。
特に、日常に潜む得体の知れないものを捉える力があるように思う。

TVドラマの脚本家として知られているのもなんとなくわかる。
大がかりな設定の映画よりも、日常の設定においてこそ強烈なインパクトを残す作品が多い。

「無口な手紙」
「日本の女」
「サーカス」
すごく印象に残った。

「鉛筆」の様な紀行が入った作品も非常に心に残った。

挿絵もとにかく素晴らしい。
この本に納められている作品が書かれた時代の雰囲気を描き出してる、
のではないかと思う。
表紙も良いがP139の絵もたまらない。

一冊の本でここまで楽しめるのは非常に稀。
すばらしい作品だと思う。

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