- 春相聞 ―
万葉短歌1448 我がやどに1315
2014-0805-man1448
万葉短歌1448 我がやどに1315
我がやどに 蒔きしなでしこ いつしかも
花に咲きなむ なそへつつ見む 大伴家持
1315 万葉短歌1448 ShuD473 2014-0805-man1448
□わがやどに まきしなでしこ いつしかも
はなにさきなむ なそへつつみむ
○大伴家持(おほともの やかもち)=原文には「大伴宿祢(すくね)家持」。03-0403歌参照。
【編者注】題詞は「大伴宿祢家持贈坂上家之大嬢(さかのうへのいへの おほいらつめ)歌一首」。部立て「春相聞」十七首(1448~1464)の第1首。
【訓注】我がやど(わがやど=吾屋外)。なでしこ(瞿麦)。いつしかも(何時毛)。なそへつつ(奈蘇経乍)[編者注-なそへ]。
【編者注-なそへ】集中「なそへ」は5例、記紀歌謡にはない。5例は、08-1448(奈蘇経)、11-2463(名副)、18-4054(奈蘇倍)、20-4307(奈蘇倍)、20-4451(奈蘇倍)。(小野寛「なそふ」考、学習院女子短大紀要、1969、参照)