2016-0408-man2065
万葉短歌2065 足玉も1898
足玉も 手玉もゆらに 織る服を
君が御衣に 縫ひもあへむかも ○
1898 万葉短歌2065 ShuE481 2016-0408-man2065
□あしだまも ただまもゆらに おるはたを
きみがみけしに ぬひもあへむかも
○=未詳。
【編者注】「七夕」(しちせき、1996~2093、98首)の第70首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第70首。
【訓注】足玉(あしだま)。手玉(ただま=手球)。ゆらに(由良尓)。服(はた=旗)。君(きみ=公)。御衣(みけし)[<「着(け)す」の敬語動詞>]。
【依拠本注-足玉も手玉もゆらに】記紀神話に類似の表現がしばしば見える。一心にせわしく織るさまを表わす。「ゆらに」は玉が触れ合う音の形容。