2019-0117-man3065
万葉短歌3065 み吉野の2877
み吉野の 秋津の小野に 刈る草の
思ひ乱れて 寝る夜しぞ多き ○
2877 万葉短歌3065 ShuF655 2019-0117-man3065
□みよしのの あきづのをのに かるかやの
おもひみだれて ぬるよしぞおほき
○=出典未詳。
【編者注】「寄物陳思」(2964-3100、137首)の第102首。男。
【原文】12-3065 三吉野之 蜻乃小野尓 刈草之 念乱而 宿夜四曽多 作者未詳
【編者注-あきつ・あきづ】「とんぼ」の意で、秋津・蜻蛉表記・「あきづ」訓、中古以降は「あきつ」訓。「あきづしま」(秋津島・秋津洲・蜻蛉島)は、平安以降は「あきつしま」、とんぼは五穀豊穣を含意。(『詳説古語辞典』参照)
【編者注-草(かや)】01-0011草無者(かやなくは)、02-0110刈草乃(かるかやの)、03-0396真野乃草原(まののかやはら)、04-0780草毛刈乍(かやもかりつつ)、など。