2019-0126-man3074
万葉短歌3074 はねず色の2886
はねず色の うつろひやすき 心あれば
年をぞ来経る 言は絶えずて ○
2886 万葉短歌3074 ShuF664 2019-0126-man3074
□はねずいろの うつろひやすき こころあれば
としをぞきふる ことはたえずて
○=出典未詳。
【編者注】「寄物陳思」(2964-3100、137首)の第111首。女。
【訓注】はねず色(はねずいろ=唐棣花色)[下記注。04-0657翼酢色之(はねずいろの)、11-2786翼酢色乃]。
【編者注-はねず】初夏に赤い花をつける赤い花。庭梅・庭桜・木蓮など諸説。(『詳説古語辞典』参照)
【編者注-はねずいろの】はねず花での染色は褪せやすいところから、「移ろひやすし」の枕詞。(同前参照)
【編者注-唐棣花】現代中国語発音は Tangdihua 241、表記は棠棣花(同音)・棠棣之花(Tangdizhihua 2411)(電網『百度百科』参照)。日本語音では「とうていか」。