万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4364 防人に4039

2022年05月19日 | 万葉短歌

2022-0519-man4364
万葉短歌4364 防人に4039

防人に 立たむ騒きに 家の妹が
業るべきことを 言はず来ぬかも  若舎人部広足

4039     万葉短歌4364 ShuJ495 2022-0519-man4364

□さきもりに たたむさわきに いへのいむが
  なるべきことを いはずきぬかも
○若舎人部広足(わかとねりべの ひろたり)=左注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第72首。左注に、「右二首茨城郡(うばらきのこほりの;茨城県新治(にいはり)郡から西茨城郡〔いずれも2006年に消滅〕、東茨城郡にかけての一帯。国府の所在地…)若舎人部広足」。
【訓注】妹(いむ=伊牟)[「<妹(いも)>の訛り」。前歌では<伊母>]。業る(なる=奈流)[「生活の資を得るために働く…」]。来ぬかも(きぬかも=伎奴可母)[「<来ぬるかも>の東国形」]。