2022-0522-man4367
万葉短歌4367 我が面の4042
我が面の 忘れもしだは 筑波嶺を
振り放け見つつ 妹は偲はね 占部小竜
4042 万葉短歌4367 ShuJ496 2022-0522-man4367
□あがもての わすれもしだは つくはねを
ふりさけみつつ いもはしぬはね
○占部小竜(うらべの をたつ)=左注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第75首。左注に、「右一首茨城郡占部小竜」。
【訓注】我が面(あがもて=阿我母弖)[「<我(あ)が面(おっもて)>の約」]。振り放け見つつ(ふりさけみつつ=布利佐気美都々)[「<はるかに仰ぎ見る>…。…集中に22例」。下記注]。妹は(いもは=伊母波)[「妹よ、あなたは」]。偲はね(しぬはね=之奴波尼)[「<偲(しぬ)ふ>は<偲(しの)ふ>…。<ね>は希求の助詞」]。
【編者注-振り放け見】〈ふりさけみれば>11か所、<ふりさけみつつ>12か所、計(<ふりさけみ>は)23か所。