日本の屋根裏人のワイコマ日記です

日本の屋根と云われる北アルプスの山々は、世界遺産の富士山に次ぐ名峰の数々、この素晴らしい環境の麓から発信する日記です。

日経の記事から読む「中国」

2020年08月28日 08時43分27秒 | Weblog
今朝の信州気温は24度高めで曇り空朝のウォーキ
ングの間は、お天道様の顔はみられませんでした

●8年前に中国共産党の党首として作られた習近平
が最初に公約したのは、党にソ連の共産党の同
じ運命を決して負わせないことでした。
習支配の8年間は、党を強化するための絶え間な
い努力が特徴です。習が取った最初のステップの
1つは、党の中央委員会内に「小グループ」を設
立することでした。
習自身が新しいグループの責任者になりました。
これらの動きは習の手に権力を集中させたが、習
の政治的ライバルである李克強首相が主宰する
国務院の権限を弱めた。結果、伝統的に首相の
管轄下にあったマクロ経済政策でさえ、徐々に
習の管轄下に置かれた。習は就任以来3つの分野
で時計を逆転させてきました。彼は政府と党の
分離、政府と企業の分離、そして軍隊と企業の
分離にブレーキをかけました。「逆改革」の結果
党はあらゆる組織のトップに戻った。
以上のように日経アジアンレビューが報じている
佐々木先生は⇑を★非常に良い日経の記事と言い
ます8年間の習近平政権の中で起きた変化とその
帰結についてまとめられています。
1)習近平候補者はダークホースであり本命は
  李克強候補であったこと。
2)不安定な地盤を固めるために、国務院など
  の政治の決定会議の力を弱めてきたこと。
3)ライバルを根こそぎ粛正するために綱紀粛正
  を進めてきたこと。
4)党は完全支配し、企業も完全支配し、軍も
  党が完全支配するようになったこと
5)結果としてナンバー2の首相は単なる飾り物
  に過ぎず習王朝という独裁政権となったこと。
6)2035年までに米国を追い抜き世界最強の国家
  になることで党と軍と国民の支持を繋ぎとめ
  ること。
7)これを実現するために海外の雑音は抹殺する
  こと。
日経は、こうした中国の動きは、ソビエトがゴル
バチョフ時代になぜ崩壊したかを分析して、共産
主義のアイデンティティーが薄れて、政権の軸が
ぶれたから中国共産党強化に動いたとしています。
こうした、民主世界の動きに逆行する動き等が、
世界からの反感を招いているとしています。
あとは、北朝鮮化している中国に対して、世界の
各国がどう対応するかという事です。
日本では、いまだに中国に対する幻想を持ってい
る人が多いので、事実を書いてくれる記事は判り
易く有難いですね。
このようにソ連や東欧の崩壊が起きる前の状況は
どうだったかを学び更に大恐慌が起きる前の世界
の経済状況と併せて学べば、今後大きな役に立つ
と思います。















コメント (4)
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