平地トレイルランナーの憂鬱 

~7年掛かって信州三大100kmレースを完走。まだまだFinishの充実感を求めて走ります。~

キリマンジャロ登山の思い出 ②サミットアタック

2019-03-01 | キリマンジャロ登山

10日間にわたるタンザニア遠征の中で何と言ってもクライマックスはサミットアタック。
標高4700mの最終山小屋から5895mのキリマンジャロ山頂を目指すのです。

起床は午後10時。
前夜といっても同日ですが夕食は午後4時。5時にはシュラフに入れるので睡眠は5時間とれます。
おかゆとカップ麺を食べて、登山開始は午後11時。いつもならまだ起きている時間ですよ。

今までの天候と違い小雪が舞い、風が吹いておりました。
先行きが不安になりますが、これは雲の加減でしょう。

いつもの様に女子を先頭に歩行開始。ところが止まる事が多くてうまくペースメイクできません。
高速道路の渋滞と同じで、後ろになるほど止まる時間が長くなってよくありません。体が冷えちゃう。
やがて女子は後方に。



真っ暗な中、自分の呼吸にだけ意識を集中して進みます。時間も何も気にしません。ただ歩くのみ・・・。そのうち着くでしょ。
4~50分位でチョットだけ休憩。水を飲んで、補給食を口にして、ウェアを整えるだけの時間です。
たぶん5分程度。サァ~行きましょうっと、体が冷えないうちに歩行再開です。
ガイド達が歌って励ましてくれます。あっちの歌なんで何を言っているかは分かりません。
たぶん応援歌なのでしょう。それにしても、こいつら呼吸が乱れてないぜ!。
登山路脇にあちこち落ちているのはどうやら人糞らしい・・・!。もう道を外れる余裕もなかったのでしょう。暗闇でよかった。シルエットだけで済みました。

標高5685mギルマンズポイント到着、AM5:30。
ここまで来れば登頂あつかい。富士山でいう吉田口山頂です。
標高差1000mに6時間半かかりました。
ポーターが温かい紅茶を用意して待っていてくれました。マジ、温まる~。



さぁ、2km先の最高点ウフルピークを目指します。(富士山での剣ヶ峰)
山頂火口のお鉢を歩いて行くのですが、標高差200mが馬鹿にならない。
ほぼフラットなはずなんですが、低酸素のせいで苦しい・苦しい。
一生懸命呼吸しないと意識がとんでしまいそうです。




(山頂氷河)



標高5895mウフルピーク到着、AM7:40。2km進むのに2時間もかかりました。

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歓喜の登頂の後は長い長い下山へ。
高所に長居すると障害が出るので写真撮影もそこそこに下山開始です。
下りは登山路と同じ道を下ります。
入山者が少ないせいか、渋滞することはありません。

まぁ富士山の下山路と似たような感じ。走るつもりなら走れる。

問題点は下山が長いこと。
前日に1日かけて上がって来た距離を下らされます。標高3720mのベースキャンプ・ホロンボハットまで。

行動時間は
上り8時間半。下り4時間でアタックキャンプ。休憩2時間。さらに下山3時間半でベースキャンプ。
合計17時間半。メッチャ長い。
多くのメンバーはへこたれてました。遅い方々はさらに+1時間。もう夕暮れですよ。

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で、ワタクシの話。
ここではトレランの経験がいきました。
長時間の活動、ぜんぜんOK~~。
夜の行動、ぜんぜんOK~~。
辛くてもポジティブに気持ちを保つこと。OK~。

そう、夜間登山、メッチャ、楽し~~。でした。

泣き言を言っている人もいましたが、辛い時ほどネガティブな言葉はNGです。

タフな事、大事です。



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