アタシだって言いたかないよ、言いたかないけど言わせてもらうよ

その時に思った事、面白かった事を書きます

美味い物

2009年08月04日 10時59分13秒 | Weblog
美味い物を食べまくってた時期があった




洋食なら、フォアグラやキャビア



中華なら、フカヒレやツバメの巣



和食は、「揚げたての天ぷら」とか「京都の有名な店のコース料理」










確かに「珍しかった」





でも「美味かったか?」と聞かれると・・・










刺身も、鯛・ヒラメ・ブリ・マグロのトロ・・・色々食べた





もちろん、それなりに美味かった




皮肉なもんで、「これは不味い」というのは解る様になったけど




「どれが美味い」というのは解らなくなった










前に修行してた店では「刺身用の醤油」を作ってた






普通の醤油にタマリと味醂を加えて、そこに昆布とカツオブシを入れて



1か月ほど寝かせてから使ってた







その時は(スゴイな、手をかけてるなぁ)と思ったけど





今考えると「刺身が醤油の味に負けてた」気がする







ブリやトロみたいな「脂が強い魚」だといいけど




鯛や平目みたいな「白身の魚」には合わなかった








特に「タマリ」を加えると塩辛くなる



この前、島根県で食べた「刺身醤油」は甘かった



あれも刺身の味を殺してた







という事は「普通の醤油」が一番美味い、という事になる










前は、どこに行っても「和食の店=刺身と茶わん蒸しと天ぷら」




というのが不満だった






最近は(それが一番間違いない)と思う






前に「包丁人味平」というマンガの中に





「昔はグルメな貴族だったけど、今は落ちぶれた老人」が出てきた




妙に印象に残ってる





今にして思えば、あの人は決して不幸ではないのかもしれないなぁ・・・





常に美味い物を食べてると、それが幸せと思えなくなるから