焼き鳥

この前読んだ本の中で、刑事が言う



「この近くに、親父は偏屈だけど、美味い焼き鳥を食わせる店がある」



そこに行ってみたら



客が入っても「いらっしゃい」も言わない



「美味い焼き鳥を焼く以外に、興味がない」らしい



というシーンを読んで



（そういうのっていいなぁ）と思ったんだけど



考えてみれば、職人は全部そうかも





前に修行してた店の「ウナギの職人さん」は



ウナギを裂く時には、一気に包丁を動かす



（解ってもらえるかな？とにかく早かった）





たぶん、その方がタレの味が乗って美味しくなるんだろう



（俺も、その真似をしたけど、なかなか上手くいかなかった）






ハッキリ言って、給料もそんなに高くなかった、と思う



でも「美味い物を作りたい」というのが職人なんだろうなぁ



今頃になって、やっと「その人の凄さ」が解ってきた