心穏やか委員会

笑い飛ばせば気分は上々。

一人の時間

2021年07月29日 | 日記
毎日、最寄り駅から自宅まで歩くようにしています。
バスで10分のところ歩いて35分です。

「そりゃまた、ごくろうさまね」
家族は笑っていますが、これがなかなか良いのです。

混んでいるバスの車内で、
「痛っ、何だよこいつ、リュックぐらい下ろせよ、今度ぶつかったら言ってやろ」
「お-お-、お爺ちゃん立ってるぞ、優先席座って恥ずかしくないの?そこの兄さんさぁ」
などとヤキモキするぐらいなら、
この人通りの少ない広い一本道を、マスク取って歩いた方が気持ちいい。
静かに考え事も出来るしね。

途中、横須賀線が通るこの景色が好きです。
向こう側には横浜の中心地の灯りが見え、遥々帰ってきた感があります。


横須賀線と言えば、芥川龍之介の「蜜柑」の舞台となった路線。
ここはトンネルにさしかかるところなので、
蜜柑の少女が汽車の窓を開けようとした場面を思い浮かべたりしちゃって。


そんな帰り道
「ブルブルブル・・・・・・」奥さんからの電話です。

「帰りにマヨネ-ズ買ってきて。あ、そうそうトイレットペ-パまだあったっけ?」
「もう残り少ないと思う」
「あ、そ、じゃよろぴく!(ガチャ)」
「・・・・・・・・・・・」

「僕のこの高尚なひと時に、なんつう事してくれちゃってるの?」
と独り言を言いながら、無愛想なス-パ-の店員さんに
「袋、大きいのください」と疲れて喋りたくないのに喋っている僕なのでした。
コメント (2)
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