通信処理をソフトウエアで行う「仮想化基地局」 開発進む NHK 2025年3月10日 6時30分
携帯電話などの基地局での通信処理を専用の機器ではなく、ソフトウエアで行う、「仮想化基地局」と呼ばれる技術開発が国内メーカーの間で進んでいます。基地局に使われる機器の世界シェアは海外勢が先行していて、国内メーカーの巻き返しにつながるか注目されます。
携帯電話などの基地局を整備する際、専用の機器を設置して通信処理が行われていますが、国内メーカーの間では、ソフトウエアで処理を行う「仮想化基地局」と呼ばれる技術開発が進んでいます。
このうち、電子部品大手の「京セラ」が開発を進める基地局は、AI=人工知能を活用して、通信の混雑を分散させたり、最適な周波数を割り当てたりすることで、通信の高速化や消費電力の削減につなげられるとしています。
堀正明副統括部長は「無線ネットワークを徹底的に磨き上げ、AIとどう融合していくか、独自の発想で開発を進めていきたい」と話していました。
また、NECも「仮想化基地局」を構築するソフトウエアの販売を今月から始め、AIで電波の出力を自動で調整できるアプリケーションの開発も進めています。
基地局に使われる機器の世界シェアは、中国のファーウェイやスウェーデンのエリクソンなどの海外勢が先行しています。
AIの活用など新たな付加価値を加えた新たな技術開発で、国内メーカーのシェアの巻き返しにつながるか注目されます。
携帯電話などの基地局での通信処理を専用の機器ではなく、ソフトウエアで行う、「仮想化基地局」と呼ばれる技術開発が国内メーカーの間で進んでいます。基地局に使われる機器の世界シェアは海外勢が先行していて、国内メーカーの巻き返しにつながるか注目されます。
携帯電話などの基地局を整備する際、専用の機器を設置して通信処理が行われていますが、国内メーカーの間では、ソフトウエアで処理を行う「仮想化基地局」と呼ばれる技術開発が進んでいます。
このうち、電子部品大手の「京セラ」が開発を進める基地局は、AI=人工知能を活用して、通信の混雑を分散させたり、最適な周波数を割り当てたりすることで、通信の高速化や消費電力の削減につなげられるとしています。
堀正明副統括部長は「無線ネットワークを徹底的に磨き上げ、AIとどう融合していくか、独自の発想で開発を進めていきたい」と話していました。
また、NECも「仮想化基地局」を構築するソフトウエアの販売を今月から始め、AIで電波の出力を自動で調整できるアプリケーションの開発も進めています。
基地局に使われる機器の世界シェアは、中国のファーウェイやスウェーデンのエリクソンなどの海外勢が先行しています。
AIの活用など新たな付加価値を加えた新たな技術開発で、国内メーカーのシェアの巻き返しにつながるか注目されます。