日産：社長後任に複数候補 → 2025年3/11の取締役会で新体制決定へ

日産 社長後任に複数候補 11日の取締役会で新体制決定へ　NHK 2025年3月7日 18時43分

業績が悪化している日産自動車では、経営幹部の人事案をまとめる「指名委員会」の議論の中で内田誠社長の後任として複数の候補が挙がっていますが、異論も出ていて、会社は来週11日の取締役会で、新たな経営体制を決める見通しです。

日産自動車は6日、社外取締役など5人から構成する「指名委員会」を開き、トップを含めた新しい経営体制の人事案を議論しました。

内田誠社長
関係者によりますと、業績の悪化の経営責任を問う声が上がる中、委員会では内田誠社長の後任の候補としてジェレミー・パパン最高財務責任者など複数の外国人幹部の名前が挙がったということです。

ジェレミー・パパン最高財務責任者
会社は来週11日に取締役会を開き、指名委員会の意見を踏まえて、社長など新しい経営体制を決める見通しです。

ただ、後任候補も経営幹部として業績の悪化に責任があるという異論も出ていて、議論しだいでは内田社長が続投する可能性もあるということです。

日産はアメリカや中国の販売不振などに伴い、今年度の決算で800億円の最終赤字を見込んでいる上、ホンダとの経営統合の協議もわずか1か月半で打ち切りとなりました。

会社は来月、経営体制を刷新する方針を示していて、早期に経営の立て直しや提携戦略を打ち出していけるかが課題となります。