
帝国劇場 建て替えで最終公演 59年の歴史に出演者らが別れ NHK 2025年2月28日 18時41分
演劇とミュージカルの殿堂として親しまれた東京・丸の内の帝国劇場は建て替えのため28日が最後の公演となり、出演者や観客が59年の歴史がある劇場との別れを惜しみました。
1966年に開場し、2代目となる今の帝国劇場は再開発による建て替えのため28日の公演を最後に一時、休館します。
この2週間は帝劇に出演してきた俳優たちが劇場で上演されたミュージカル全53作品の曲を歌うラストコンサートが行われ、最終日の28日は、市村正親さんや井上芳雄さん、島田歌穂さんなど人気俳優が往年のナンバーを次々に熱唱しました。
出演者たちはそれぞれ思い出を語り、このうち帝劇の舞台に数多く出演してきた市村さんは「劇場はなくなりますが新しい劇場で立つために今から肉体を訓練して頑張っていきたい」と語り、舞台のセンターを示す「0番」のしるしに別れの意味を込めたキスのパフォーマンスで会場を沸かせました。
最後に帝劇が初舞台でコンサートの司会も務めた井上さんがあいさつし「この59年間、帝劇はたくさんの夢を僕たちに見せてくれました。帝劇本当にありがとう僕たちは帝劇が大好きです」と涙ながらに語りました。
このあと行われたカーテンコールには、鹿賀丈史さんや北大路欣也さん、佐久間良子さん、堂本光一さんなど、歴代の出演者も駆けつけました。
そして、観客も含め全員で帝劇で最も多く上演されたミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中歌「民衆の歌」を全員で歌い、劇場との別れを惜しみました。
新しい劇場は2030年度のオープンを目指しているということです。
最終公演に多くの人集まる
28日最終公演が行われた帝国劇場には午後1時の開演を前に多くの人が集まり、建物の前で写真を撮るなどして別れを惜しんでいました。
兵庫県から訪れた30代の女性は「朝9時ごろに来ました。最後ということでとても寂しい思いでいっぱいですが、しっかりと目に焼き付けたいです。劇場はかなり変わってしまうと思いますが、引き継がれるものもたくさんあると思うので、とても楽しみにしています」と話していました。
茨城県の50代の女性は「きょうの公演のチケットは取れなかったのですが最後に写真だけでも撮りたいと思い来ました。25回くらい観劇していて、『エリザベート』が一番思い出に残っています。劇場自体もすばらしいですし公演もすばらしく、宝物のように思い出に残っているのでとても寂しいです。ありがとうという気持ちしかありません」と話していました。
また、名古屋市から訪れた60代の男性は「40年ほど前、学生時代に何回か来て、きょうは久しぶりに来ました。世界のいろいろなミュージカルが帝劇で始まり日本に広まったので原点としての役割が大きかったと思います。新しい劇場ができて、また次の世代の人たちがファンになってほしいです」と話していました。
演劇とミュージカルの殿堂として親しまれた東京・丸の内の帝国劇場は建て替えのため28日が最後の公演となり、出演者や観客が59年の歴史がある劇場との別れを惜しみました。
1966年に開場し、2代目となる今の帝国劇場は再開発による建て替えのため28日の公演を最後に一時、休館します。
この2週間は帝劇に出演してきた俳優たちが劇場で上演されたミュージカル全53作品の曲を歌うラストコンサートが行われ、最終日の28日は、市村正親さんや井上芳雄さん、島田歌穂さんなど人気俳優が往年のナンバーを次々に熱唱しました。
出演者たちはそれぞれ思い出を語り、このうち帝劇の舞台に数多く出演してきた市村さんは「劇場はなくなりますが新しい劇場で立つために今から肉体を訓練して頑張っていきたい」と語り、舞台のセンターを示す「0番」のしるしに別れの意味を込めたキスのパフォーマンスで会場を沸かせました。
最後に帝劇が初舞台でコンサートの司会も務めた井上さんがあいさつし「この59年間、帝劇はたくさんの夢を僕たちに見せてくれました。帝劇本当にありがとう僕たちは帝劇が大好きです」と涙ながらに語りました。
このあと行われたカーテンコールには、鹿賀丈史さんや北大路欣也さん、佐久間良子さん、堂本光一さんなど、歴代の出演者も駆けつけました。
そして、観客も含め全員で帝劇で最も多く上演されたミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中歌「民衆の歌」を全員で歌い、劇場との別れを惜しみました。
新しい劇場は2030年度のオープンを目指しているということです。
最終公演に多くの人集まる
28日最終公演が行われた帝国劇場には午後1時の開演を前に多くの人が集まり、建物の前で写真を撮るなどして別れを惜しんでいました。
兵庫県から訪れた30代の女性は「朝9時ごろに来ました。最後ということでとても寂しい思いでいっぱいですが、しっかりと目に焼き付けたいです。劇場はかなり変わってしまうと思いますが、引き継がれるものもたくさんあると思うので、とても楽しみにしています」と話していました。
茨城県の50代の女性は「きょうの公演のチケットは取れなかったのですが最後に写真だけでも撮りたいと思い来ました。25回くらい観劇していて、『エリザベート』が一番思い出に残っています。劇場自体もすばらしいですし公演もすばらしく、宝物のように思い出に残っているのでとても寂しいです。ありがとうという気持ちしかありません」と話していました。
また、名古屋市から訪れた60代の男性は「40年ほど前、学生時代に何回か来て、きょうは久しぶりに来ました。世界のいろいろなミュージカルが帝劇で始まり日本に広まったので原点としての役割が大きかったと思います。新しい劇場ができて、また次の世代の人たちがファンになってほしいです」と話していました。