【いつ・どうやって決まる？】冬季五輪 各競技・種目の代表 NHK 2025年2月5日 22時06分
来年2月のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック。新競技の山岳スキーを含む8競技116種目が実施される予定です。
それぞれの競技・種目の代表選手は、ワールドカップや世界選手権などの成績や選考を経て決まります。
種目ごとにまとめました。
スピードスケート
スピードスケートの出場枠はことし11月と12月に4戦行われるワールドカップの成績によって決まります。日本スケート連盟によりますと、日本が出場枠を獲得した場合の代表選手の選考基準については現時点で未定だということです。
ただ、これまでのオリンピックでは例年、12月に国内で代表選考会が行われています。
ショートトラック
ショートトラックの出場枠は、ことし10月と11月に4戦行われるワールドツアーの成績によって決まります。
日本スケート連盟によりますと、日本が出場枠を獲得した場合の代表選手の選考基準については現時点で未定だということです。
フィギュアスケート
フィギュアスケートの出場枠は3月、アメリカで行われる世界選手権と秋に行われる予定の予選大会の結果で決まります。男女のシングル、ペア、アイスダンスはそれぞれ最大3枠で、団体には10チームが出場できます。
日本スケート連盟によりますと、日本が出場枠を獲得した場合の代表選手の選考方法については現時点で未定ですが、毎回、12月の全日本選手権のあとに、その結果などを踏まえて内定選手が発表されています。
アイスホッケー
アイスホッケーの日本代表は男子が出場を逃していて、女子は2月6日から北海道苫小牧市で行われる最終予選に臨みます。
世界ランキング7位の日本は世界12位の中国、13位のフランス、20位のポーランドと総当たりのリーグ戦を行い、1位のみに与えられる出場権を目指します。
カーリング
カーリングの出場枠はあわせて10チームで内訳は
▽開催国のイタリア
▽去年とことしの世界選手権の結果に応じて得られるポイントの合計の上位7チーム
▽ことし12月の世界最終予選で決まる2チームです。
日本が出場枠を獲得した場合の代表内定や、世界最終予選への出場の可能性があるのは現時点で、去年とことしの日本選手権の優勝チームのほかに、世界ランキングで最上位のチームです。
このうち去年の日本選手権で優勝したのは女子がSC軽井沢クラブ、男子がコンサドーレで、ことしの日本選手権は2月2日から9日までの日程で開かれています。
ノルディックスキーなどスキー競技
全日本スキー連盟によりますとノルディックスキーとスキーフリースタイルを含むスキー競技は、来年1月19日までの世界選手権やワールドカップの成績をもとにミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの出場枠が決まります。
《ノルディックスキー》
スキージャンプの出場枠は男女とも最大4人です。
代表選考はワールドカップや世界選手権などで
▽8位以内を1回以上
▽10位以内を2回など一定の基準を満たした選手の中から選出されます。
《ノルディック複合》
スキーノルディック複合は、男子のみが実施され最大で3つの出場枠があります。
代表選考はワールドカップや世界選手権で
▽8位以内を1回以上
▽15位以内を2回など一定の基準を満たした選手の中から選出されます。
《クロスカントリー》
スキークロスカントリーは、出場枠は、男女とも最大で8人です。
代表選考は、ワールドカップや世界選手権などで
▽15位以内を1回以上
▽30位以内を2回以上など一定の基準を満たした選手の中から選出されます。
《アルペン》
スキーアルペンは、出場枠は男女とも最大で11人です。
代表選考は、ワールドカップや世界選手権で
▽15位以内を1回以上
▽30位以内を2回以上など、一定の基準を満たした選手の中から選出されます。
フリースタイルスキー
《モーグル》
モーグルの出場枠は男女とも最大4人です。
代表選考はワールドカップや世界選手権で
▽8位以内を1回以上
▽10位以内を2回以上など一定の基準を満たした選手の中から選出されます。
《エアリアル》
エアリアルの出場枠は男女とも最大4人です。
代表選考はワールドカップや世界選手権で
▽8位以内を1回以上
▽10位以内を2回以上など一定の基準を満たした選手の中から選出されます。
《スキークロス》
スキークロスの出場枠は男女とも最大4人です。
代表選考はワールドカップや世界選手権で
▽8位以内を2回以上
▽16位以内を4回以上など一定の基準を満たした選手の中から選出されます。
《ハーフパイプ・スロープスタイル・ビッグエア》
フリースタイルスキーのハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエアの出場枠はいずれも男女とも最大4人です。
代表選考はいずれの種目もワールドカップや世界選手権で
▽8位以内を1回以上
▽10位以内を2回以上など一定の基準を満たした選手の中から選出されます。
ボブスレー・リュージュ・スケルトン
ボブスレー、リュージュ、それにスケルトンの出場枠は国際競技団体が主催する来年1月中旬までの大会の成績をもとに決まります。
日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟によりますと、日本が出場枠を獲得した場合の代表選手の選考基準については現時点で未定だということです。
前回の北京大会で日本はリュージュの出場枠を1つ獲得した一方で、ボブスレーとスケルトンでは獲得できませんでした。
スノーボード
スノーボードは、来年1月までの世界選手権やワールドカップの成績をもとに出場枠が決まります。日本が出場枠を獲得した場合、種目ごとに男女それぞれ最大で4人が出場できます。
《ハーフパイプ》
全日本スキー連盟によりますと、ハーフパイプの日本代表の選考基準は優先度の高い順に、ことし3月の世界選手権で優勝した選手、続いて今シーズンと来シーズンの世界選手権とワールドカップ、それに全日本選手権のうち、成績上位の2つの大会で連盟が定めたポイントの合計が高い選手としています。
《スロープスタイル・ビッグエア》
スロープスタイルとビッグエアは今シーズンと来シーズンの世界選手権やワールドカップの成績上位の大会で獲得した国際スキー連盟のポイントの合計が高い選手としています。
《スノーボードアルペン》
アルペン種目のパラレル大回転は、今シーズンと来シーズンの世界選手権やワールドカップで8位以内の成績を収めること、または2つのシーズンの合計で、10位以内に2回以上入ることなどが求められます。
2023年の世界選手権で日本選手として初めて金メダルを獲得した三木つばき選手やソチ大会の銀メダリストで7大会連続の出場を目指す竹内智香選手がすでに基準を満たしています。
《スノーボードクロス》
スノーボードクロスは、今シーズンと来シーズンの世界選手権やワールドカップで8位以内の成績を1回以上収めることなどが必要です。
バイアスロン
日本バイアスロン連盟によりますと、ことし9月に行われる日本選手権で日本代表が選ばれます。そして、日本代表の選手が11月から世界各地で行われるワールドカップなどで日本の出場枠の獲得を目指します。出場枠を獲得した選手がそのままオリンピックの代表選手となるということです。
日本バイアスロン連盟は「最低でも男女ともに2人の出場枠を獲得してほしい」としています。
山岳スキー
ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックで新競技として実施される山岳スキーの出場枠は、ことし12月下旬までの世界選手権やワールドカップの成績をもとに決まります。
日本山岳・スポーツクライミング協会によりますと、日本が出場枠を獲得した場合の代表選手の選考基準については現時点では未定だということです。
【豆知識】新競技の「山岳スキー」とは
スキーと登山の要素が融合されていて、スキー板を履いたり担いだりして急斜面を登り、下りは滑ってタイムを競います。ヨーロッパの山岳地帯で行われていた国境警備隊のトレーニングが起源とされ、開催都市があるイタリアなどで人気があり、2002年にはフランスで初めて世界選手権が開かれました。
選手は軽量のスキー板や登山に適した可動域の大きいブーツを履き、スキー板を取り付けられるバックパックを背負って競技します。
ミラノ・コルティナ大会では短い距離で争う「スプリント」と、男女2人1組でコースを周回する「混合リレー」の2種目が実施されます。高低差のあるコースで展開されるスピード感あふれる勝負に加え、スキー板やクライミングスキンと呼ばれる滑り止めの付け外しなどを行う「トランジット」の技術が勝敗を左右するポイントとなることが特徴です。
来年2月のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック。新競技の山岳スキーを含む8競技116種目が実施される予定です。
それぞれの競技・種目の代表選手は、ワールドカップや世界選手権などの成績や選考を経て決まります。
種目ごとにまとめました。
スピードスケート
スピードスケートの出場枠はことし11月と12月に4戦行われるワールドカップの成績によって決まります。日本スケート連盟によりますと、日本が出場枠を獲得した場合の代表選手の選考基準については現時点で未定だということです。
ただ、これまでのオリンピックでは例年、12月に国内で代表選考会が行われています。
ショートトラック
ショートトラックの出場枠は、ことし10月と11月に4戦行われるワールドツアーの成績によって決まります。
日本スケート連盟によりますと、日本が出場枠を獲得した場合の代表選手の選考基準については現時点で未定だということです。
フィギュアスケート
フィギュアスケートの出場枠は3月、アメリカで行われる世界選手権と秋に行われる予定の予選大会の結果で決まります。男女のシングル、ペア、アイスダンスはそれぞれ最大3枠で、団体には10チームが出場できます。
日本スケート連盟によりますと、日本が出場枠を獲得した場合の代表選手の選考方法については現時点で未定ですが、毎回、12月の全日本選手権のあとに、その結果などを踏まえて内定選手が発表されています。
アイスホッケー
アイスホッケーの日本代表は男子が出場を逃していて、女子は2月6日から北海道苫小牧市で行われる最終予選に臨みます。
世界ランキング7位の日本は世界12位の中国、13位のフランス、20位のポーランドと総当たりのリーグ戦を行い、1位のみに与えられる出場権を目指します。
カーリング
カーリングの出場枠はあわせて10チームで内訳は
▽開催国のイタリア
▽去年とことしの世界選手権の結果に応じて得られるポイントの合計の上位7チーム
▽ことし12月の世界最終予選で決まる2チームです。
日本が出場枠を獲得した場合の代表内定や、世界最終予選への出場の可能性があるのは現時点で、去年とことしの日本選手権の優勝チームのほかに、世界ランキングで最上位のチームです。
このうち去年の日本選手権で優勝したのは女子がSC軽井沢クラブ、男子がコンサドーレで、ことしの日本選手権は2月2日から9日までの日程で開かれています。
ノルディックスキーなどスキー競技
全日本スキー連盟によりますとノルディックスキーとスキーフリースタイルを含むスキー競技は、来年1月19日までの世界選手権やワールドカップの成績をもとにミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの出場枠が決まります。
《ノルディックスキー》
スキージャンプの出場枠は男女とも最大4人です。
代表選考はワールドカップや世界選手権などで
▽8位以内を1回以上
▽10位以内を2回など一定の基準を満たした選手の中から選出されます。
《ノルディック複合》
スキーノルディック複合は、男子のみが実施され最大で3つの出場枠があります。
代表選考はワールドカップや世界選手権で
▽8位以内を1回以上
▽15位以内を2回など一定の基準を満たした選手の中から選出されます。
《クロスカントリー》
スキークロスカントリーは、出場枠は、男女とも最大で8人です。
代表選考は、ワールドカップや世界選手権などで
▽15位以内を1回以上
▽30位以内を2回以上など一定の基準を満たした選手の中から選出されます。
《アルペン》
スキーアルペンは、出場枠は男女とも最大で11人です。
代表選考は、ワールドカップや世界選手権で
▽15位以内を1回以上
▽30位以内を2回以上など、一定の基準を満たした選手の中から選出されます。
フリースタイルスキー
《モーグル》
モーグルの出場枠は男女とも最大4人です。
代表選考はワールドカップや世界選手権で
▽8位以内を1回以上
▽10位以内を2回以上など一定の基準を満たした選手の中から選出されます。
《エアリアル》
エアリアルの出場枠は男女とも最大4人です。
代表選考はワールドカップや世界選手権で
▽8位以内を1回以上
▽10位以内を2回以上など一定の基準を満たした選手の中から選出されます。
《スキークロス》
スキークロスの出場枠は男女とも最大4人です。
代表選考はワールドカップや世界選手権で
▽8位以内を2回以上
▽16位以内を4回以上など一定の基準を満たした選手の中から選出されます。
《ハーフパイプ・スロープスタイル・ビッグエア》
フリースタイルスキーのハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエアの出場枠はいずれも男女とも最大4人です。
代表選考はいずれの種目もワールドカップや世界選手権で
▽8位以内を1回以上
▽10位以内を2回以上など一定の基準を満たした選手の中から選出されます。
ボブスレー・リュージュ・スケルトン
ボブスレー、リュージュ、それにスケルトンの出場枠は国際競技団体が主催する来年1月中旬までの大会の成績をもとに決まります。
日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟によりますと、日本が出場枠を獲得した場合の代表選手の選考基準については現時点で未定だということです。
前回の北京大会で日本はリュージュの出場枠を1つ獲得した一方で、ボブスレーとスケルトンでは獲得できませんでした。
スノーボード
スノーボードは、来年1月までの世界選手権やワールドカップの成績をもとに出場枠が決まります。日本が出場枠を獲得した場合、種目ごとに男女それぞれ最大で4人が出場できます。
《ハーフパイプ》
全日本スキー連盟によりますと、ハーフパイプの日本代表の選考基準は優先度の高い順に、ことし3月の世界選手権で優勝した選手、続いて今シーズンと来シーズンの世界選手権とワールドカップ、それに全日本選手権のうち、成績上位の2つの大会で連盟が定めたポイントの合計が高い選手としています。
《スロープスタイル・ビッグエア》
スロープスタイルとビッグエアは今シーズンと来シーズンの世界選手権やワールドカップの成績上位の大会で獲得した国際スキー連盟のポイントの合計が高い選手としています。
《スノーボードアルペン》
アルペン種目のパラレル大回転は、今シーズンと来シーズンの世界選手権やワールドカップで8位以内の成績を収めること、または2つのシーズンの合計で、10位以内に2回以上入ることなどが求められます。
2023年の世界選手権で日本選手として初めて金メダルを獲得した三木つばき選手やソチ大会の銀メダリストで7大会連続の出場を目指す竹内智香選手がすでに基準を満たしています。
《スノーボードクロス》
スノーボードクロスは、今シーズンと来シーズンの世界選手権やワールドカップで8位以内の成績を1回以上収めることなどが必要です。
バイアスロン
日本バイアスロン連盟によりますと、ことし9月に行われる日本選手権で日本代表が選ばれます。そして、日本代表の選手が11月から世界各地で行われるワールドカップなどで日本の出場枠の獲得を目指します。出場枠を獲得した選手がそのままオリンピックの代表選手となるということです。
日本バイアスロン連盟は「最低でも男女ともに2人の出場枠を獲得してほしい」としています。
山岳スキー
ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックで新競技として実施される山岳スキーの出場枠は、ことし12月下旬までの世界選手権やワールドカップの成績をもとに決まります。
日本山岳・スポーツクライミング協会によりますと、日本が出場枠を獲得した場合の代表選手の選考基準については現時点では未定だということです。
【豆知識】新競技の「山岳スキー」とは
スキーと登山の要素が融合されていて、スキー板を履いたり担いだりして急斜面を登り、下りは滑ってタイムを競います。ヨーロッパの山岳地帯で行われていた国境警備隊のトレーニングが起源とされ、開催都市があるイタリアなどで人気があり、2002年にはフランスで初めて世界選手権が開かれました。
選手は軽量のスキー板や登山に適した可動域の大きいブーツを履き、スキー板を取り付けられるバックパックを背負って競技します。
ミラノ・コルティナ大会では短い距離で争う「スプリント」と、男女2人1組でコースを周回する「混合リレー」の2種目が実施されます。高低差のあるコースで展開されるスピード感あふれる勝負に加え、スキー板やクライミングスキンと呼ばれる滑り止めの付け外しなどを行う「トランジット」の技術が勝敗を左右するポイントとなることが特徴です。
