【宝塚記念2024】出走予定馬最速チェック グランプリ連勝を目指す、ドウデュースなど9頭を診断
ジャスティンパレス 〇
昨年は阪神大賞典、天皇賞(春)を連勝し、宝塚記念3着、天皇賞(秋)2着。有馬記念(4着)は出遅れに加え、4角のロスが大きかった。スタートには課題がある。2200mは守備範囲でも、もう少し延びたほうが良さそう。この距離なら昨年の天皇賞(秋)のように、タフな流れが理想か。外回りはプラス。3月後半のドバイ以来、海外帰り初戦。
ソールオリエンス 注
昨年の皐月賞馬だが、近況が苦しい。世代限定戦の菊花賞3着から、古馬初対決の有馬記念8着。今年は中山記念4着、大阪杯7着と、いずれも人気を下回る走り。とはいえ、直近3戦はどれも前に向くペースや馬場で、後方に構えた組には厳しいレースだった。器用な印象はなく、外回りは良さそう。タフな馬場や消耗戦ならさらに。
ディープボンド 大逃げ打つかも
明け7歳のベテラン。天皇賞(春)は2021年から3年連続2着、今年の3着は頭の下がる走りだった。前哨戦の阪神大賞典は7着と、加齢からくる衰えもちらつくなか、古豪の意地を見せた。ズブさを軽減できる淀の坂は味方になるし、ロングスパートの流れも良かった。今年は舞台を移し再度の京都でも、2200mとなると……。
ドウデュース ▲
一昨年のダービー馬。以降、やや物足りない成績が続くも、昨年の有馬記念で復活勝利を挙げた。能力は当然上位だが、ダービー後の2勝は内回りの京都記念(阪神)と有馬記念。コーナーリングが上手く、回転の速い走りをする。例年どおり、阪神内回りのほうが良かったか。また、馬柱からは叩き良化型で、海外帰り初戦も気になるところ。
プラダリア 連下注
2年前に青葉賞を勝ち、次のダービーでは5着。この年はドウデュース、イクイノックスが連対したハイレベルなレース。古馬になって以降も大崩れしたレースは少なく、昨年は京都大賞典、京都記念で勝ち鞍を挙げた。この時のレース全体の後半3ハロンは35秒6、35秒7と、タフな競馬だった点には注意したい。前々からしぶとさを活かせれば。
ブローザホーン 連穴
今年の日経新春杯を中団から差し切り勝ち。1000m通過58秒3の緩みないペース。レース全体の後半3ハロン36秒4と、上がりを要する形は合う。次走の阪神大賞典は1番人気3着も、距離延長で折り合いを欠いた。それを踏まえてか、前走の天皇賞(春)は後方で折り合いに専念しての2着。距離短縮は良さそうで、流れが向けば。
ベラジオオペラ 単穴
今年の大阪杯勝ち馬。振り返ると、3走前同じ舞台のチャレンジCを制している。チャレンジCは馬場の良い開幕週ながら、後半6ハロン11秒台が続く質の高いレースだった。大阪杯は番手と緩い流れが噛み合ったものの、位置を取れたのは大きい。4走前のダービーは緩い流れを最速の上がりで4着と、条件を問わず崩れにくい。
ルージュエヴァイユ 注
前走の大阪杯は11番人気3着と、混合G1で穴をあけた。前後半1000m60秒2-58秒0と、控えると苦しいレース。1着馬は番手、2着馬は後方から勝ち馬を見る位置へ動くなかを、この馬は一貫して後方待機で進めたが、終始ラチ沿いにこだわり、この判断が結果につながった。京都芝2200mは、昨年エリザベス女王杯2着の舞台だ。
ローシャムパーク 注
昨年は函館記念、オールカマーを連勝。海外遠征の香港Cは崩れたものの、今年初戦の大阪杯は2着と健闘した。やや出負けし、序盤は二桁位置を追走。緩い流れを見越して道中番手まで位置を上げ、そのまま粘った。速い脚比べより、持久戦が良さそうだが、大阪杯よりも前から運べるはず。自ら動けるのも強みだろう。