よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の覚書013(テスト SharpCapPro4.1)

2023-12-06 05:00:00 | 覚書・機材

2023年11月初旬に天体撮影ソフトSharpCapPro4.1がβ版から正式版になった。

Youtubeのすみやチャンネルさんが詳しく紹介してくれている。いつも有り難うございます。
 
正式版の発表の目玉は、私にとっては
①自前のプレートソルバーを搭載。プレートソルブが高速に
②惑星のライブスタックが可能に
の2つかな。
 
これを機会に、MacbookAir(2019)のWindows10(on BootCamp)の次の3つの関係ソフトを更新。
①SharpCapPro4.1
②SynScanPro Ver2.48
③ASCOM Driver for SynScan App Ver.1.4.0
 
運用準備ができたので、12月2日からVirtuosoGTi経緯台に搭載したFMA135+Ceres-Cで主に①についてテスト観望している。

とりあえず12月3日のほしぞloveログ(星空ブログ)の記事を読んだ後、それを参考に若干の設定を行っての3枚撮って出し。
 
①M42オリオン大星雲、8秒露出90枚のライブスタック、gain300
②燃える木と馬頭星雲、8秒露出120枚のライブスタック、gain300
③M45すばる、10秒露出26枚のライブスタック、gain300
(撮ってだしのトリミングなしなので視野回転の影響残っている。)

Samさんのブログを読んで、次を設定をした。
①前処理から、
・ダーク補正「Hot and Cool Pixel Removal」
・背景減算「線形勾配除去」(以前のSamさん出演のYoutubeで知った事項)
・サテライトトレイルを削除する「テスト(ハイライトトレイル)」(同じところにあったのでついでに設定)
②Samさんのブログ内容の「ディザー」の設定。(おしむらくは、斜め読みで臨んだため、ディザーの後半の設定をしなかった。(^^;ディザー効いていたかどうかは不明。でも画像綺麗だから良し。←効いていなかったことが12月4日の観望で判明。)
 
手順
①SynScanProを起動、VirtuosoGti接続。SharpCapPro4.1 を起動。Ceres-Cを接続。望遠鏡制御部のセットアップから、Ascom経由でSynScanProとSharpCapPro4.1を連携させる。 
②SynScanから、フォーマルハウトと木星で2スターアライメント開始。
③SharpCapに戻り、プレートソルブを実行。プレートソルブ後再同期でアライメント星を中央へ。SynScanに戻り、導入OKを押す。以下同様にしてアライメントを終了させる。
④電視観望開始。快適~。
 
(一番驚いたこと)
プレートソルブできると、ファインダー要らない。レッドドットファインダー1度も使わず。もしかしてあたり前?理解できてなかったの私だけ?
 
(驚きと気づき)
・結構画像綺麗。惜しむらくは行き当たりばったり観望で、UV IR- Cutフィルターでの観望だったこと。CBPならもっと色ついていたと思うと少し残念。
・サテライトトレイルを削除するで、人工衛星3つの軌跡がかなり消えた。背景減算も効果あり。

(その他)
・ベランダの窓のすぐ外に天体望遠鏡。内側でコードの分の少しの隙間を残して窓を閉め、暖かい電視観望だった。(^_^) リモートディスクトップ設定したら、完全暖か電視観望になる。Seestar2世?

・Ver4.1はVer4.0より安定している。非力なMacbookAir上のWindows10でも、動作、プレートソルブ共にキビキビしている。どうにか運用できそう。

・(Seestarもディザー使ってる?)ここまで来て思い出したが、SeestarアプリVer1.11では、隠し設定(「実験的な機能」)があって、そこにディザリングという項目があり、ONになっていた。ディザーとデザリング同じもの?スクショ取り忘れたが、資料12には、写っている。(Ver.1.12.0では、設定に入れなくなった。)

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)【新時代のスマート望遠鏡】Seestar S50レビュー | 天リフOriginal

8)YoutubeすみやチャンネルさんのSharpCap搭載プレートソルバーの紹介

 なお、他の動画で惑星のライブスタックについてのものもあります

 

9)SharpCap4.1の新機能全般の紹介

 

9)SharpCapでのガイド無しディザー : ほしぞloveログ

10)天体観測といろいろ~「メダカと暮らすひと」さんのブログ (Samさんのディザー解説記事の元になった「メダカと暮らすひと」さんのブログ。天文歴半年で、SNSを活用し、もの凄い進歩をとげられてます。似たような機材で遥か先をいかれているので、悲しい(^^;)

11)SharpCap4.1のアナウンス・紹介記事~本家SharpCapサイト(英語)

12)星見屋さんのSeestarアプリの『実験的な機能』の紹介ツィート

電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

撮影情報
2023年12月3日午後9時頃
ベランダ プチ・リモート観測所
運用機器等
MacbookAir(2019、メモリー8G、SSD512G)
Windows10Pro on BootCamp(128G)
VirtuosoGTi自動導入経緯台
FMA135+UV IRcutフィルター+Ceres-C